第28話 別人?

無反応な私に気を悪くしたのか

「それともこの前みたいなのが好き?」

表情は見えないから余計に怖くて

首を横に振るしかできなかった


「ベッドにいきましょう。お姫様」

そのまま押し倒され両手は動かせない

恐怖しかなくてキツく目を閉じた


けどなにもしてこない

恐る恐る目を開けると じっと見つめてる先生


「今日は優しくするからそんな顔するなよ」


「はい…」

 

「敬語もやめろって言ったよな笑」  


頷く私



近づく顔 

反射的に顔を逸らすと

先生の唇は首筋に優しくキス

首筋から耳へ 

こわばってた体の力が抜けてくのが

自分でもわかって

頭がぼーっとして心地よかった


そのまま目を閉じて

大好きなK先生のことを考える

こんなこと奥さんにしてるのかな

このまま奥さんと入れ替われたら 

いなくなってもいいなーなんて思ってた



先生は言ってたとおり優しくて

本当に好きって思ってくれてるのかななんて 思ってしまうくらいだった







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