第5話 人生初のサプライズ

次の日 私はワクワクして学校に行った。

別の学年の担任だったK先生にはすれ違うこともなくて、放課後自分で職員室へ。


「あの、渡したいものって?」


「あー、これね」

先生はまだ鞄の中にしまっていたそれを手渡した。



「お返しね」


GODIVA


高級そうな手提げの紙袋

中には箱が入っていた。



「家に帰ったら開けてね」


お返し??

すぐには頭が回らない。


そうだ!

すっかり忘れてたけどホワイトデーだった。

(まだその時の私は高級チョコだということを知らなかった。)


まさか貰えることを想定してなかったし、嬉しすぎるサプライズだった。


「嬉しい!ありがとうございます」

恥ずかしすぎて逃げるように職員室を後にした。


帰宅してお母さんにバレないように

1人の時にこっそり開封。

なにやら高級そうなチョコレートたち。


一つだけ口に入れてみると

お酒っぽい香りが鼻から抜けるけど

濃厚でとってもおいしかった。


後々デパートでトリュフチョコと知り

高級チョコだったことを知りました。



お返しチョコ

嬉しかったけど何でくれたんだろう?

卒業するし思い出にくれたのかな?


そして先生は私の10個上の25歳

なのに既に結婚していた。

新婚でラブラブなんて噂だけあった。

奥さんと買いにいったのかな?


色々考えてしまって複雑になってしまった。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る