<番外編> ここも、日本です。

 今回は、私の妹に関するエピソードを紹介します。

ちなみに、妹がどんな人物か簡単に説明すると、文武両道で性格はサッパリしている。ボーイッシュな自慢の妹である。

ただ1つ、弱点があるとするならば「たまに日本語が面白い」のである。


 あれは、何年前の出来事だっただろうか。

故郷から日本の本土へ、母と妹と3人で遠出をした時のこと。

大型ショッピングセンターにて買い物を楽しんでいた。

洋服を見て廻っていた際、妹がベルトを見て「あっ!」と何かを思い出したように声を上げた。

気になった私と母は「どうしたの?」と聞くと、このような返事が返ってきた。


ベルトを忘れてきた」


 ……1つ確認しよう。

今、ショッピングを楽しんでいる場所は日本だ。

ちなみに、私達の故郷も日本だ。

つまり、妹の日本語を分かりやすく訳すると、こういうことだ。


「家(日本)にベルトを忘れてきた」


 如何だろうか?

単なる忘れ物が、なんともスケールの大きな話になったではないか。

あまりのスケールの大きさに、つい私も母も笑ってしまった。

自然と、このような日本語が出てくるのだから面白いのである。

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