潮騒


潮騒が聴こえてきます

記憶の海の蒼いセカイで


遥かな昔


遺伝子が姿を持たず

世界と同じ意味だった頃


知ったのはあなたのカタチ

愛しさが名を与えられ


そしてはじめて

あなたへの想いを悟る


わたしのなかに

意味が生まれた


細胞のひとつひとつが

懸命に囁いている


あなただと

あなたなのだと


潮騒が聴こえてきます

記憶の海の蒼いセカイで


もうはじめから

本当は知っていました


あなただと

あなたなのだと

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