Dear D.
痩せ細った指先で
わたしの首を絞めるが良いさ
虚ろな眼窩に映るわたしは
実にあなた好みであろう
歪んだ愛も悪くはないな
お互いの醜さも赦してやれる
こと切れる寸前に
足許に落ちた滴は
いったい
どちらのものだったろう
いや答えなど
はじめから不要だったね
あなたとわたし
不確かな輪郭で
繋がっていれば良かった
愛していると
嘘をつき
愛していたよ
本当に
もう声すらも
だせないけれど
それでいい
それでいいんだ
あぁ嬉しくて仕様がない
これでようやく
わたしはあなたのものになる
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