出発前の下準備

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 あらすじ:クレスとアズラックが帰ってきて



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 俺は今、いつもの部屋にいる。


 外に出るための100メートルぐらいあった通路は埋まっている。

 俺は今後の事を聞くためにいつもの部屋に戻っている。



 コンコン。



 ノックの音が聞こえる。



 ドアを開けたらクレスだった。



 「お疲れ様です。クウトさん、今いいですか? 」

 そう言うと部屋の前で待っている。

 「ああ、どうぞ」

 俺はクレスを中に招き入れる。



 そうしてクレスは部屋の中に入り、部屋に置いてあるテーブルセットの一脚に腰掛ける。


 「これからの事を話に来ました」

 なるほど、確かにこれは話すべきだな。


 「ところでここはどこだ? 」

 そう答えるとクレスは答えた。

 「ここはダンジョンの一角です」

 …………え?ダンジョン!?


 「そうです、ここはイーストウッド国が管理するダンジョンの一つ…………でした」

 そうクレスは暗い顔を落としてそういった。

 そして顔を上げて言う。


 「スタンピードが起こってるダンジョンです。ましては今は入った場所に魔獣が殺到しています。恐らく一番安全の場所でしょう」

 確かに、それは安全だろうな。


 「ほかの人は良いのか?」

 「ええ、元々予定通りでしたし、別の事をやってもらっています」

 なるほど、役割分担ってわけだ。


 聞くところによるとアズラック、エリナ、アリーシャは入らないでほしいと言われた最奥の部屋に3人で安全確認に向かっているらしい。



 ――あの頑丈そうに見えた扉は、最奥の部屋はダンジョンへつながる通路だったわけだ。


  だがしかし、ダンジョンの中というのはどうゆうことだろうか。

 疑問に感じているとクレスから言葉が発せられた。


 「クウトさんの疑問に思ってることを一つだけ言えることですが、この部屋の安全性だと思います。それに関しては【結界石】と言うので守られています。破壊されたらすぐわかりますので大丈夫です」

 この自信の表れはそれがあったのか。




 「しかし、この部屋はどうやって作ったんだ?」

 「この部屋は本来ダンジョン内の安全地帯でした。それをダンジョン攻略者が作り替えた部屋だったのです」

 「ってことは本来この部屋は元々あったとこだろ?」

 「ええ、そうですね」

 なるほどね。そう俺は納得するとクレスは続けて話し出す。



「このダンジョンの入り口は元イーストウッド王都付近までつながっています、そこを目指します」




 ――――そうクレスは目標を示すのであった。


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