設定Ⅰ
必ずしも生物が生きる為に必要としない力の源〝魔力〟。
魔力を消費して起こす〝魔法〟は〝魔物〟を介して物質を動かす。
魔法が触れられる物質を総じて魔物と呼び、固体・液体・気体など多様な姿が確認される。
物質同士は触れ合い、魔物と魔法は触れ合う。
人々は、魔法を信じるまで、翼を持たぬ生物が飛翔し、見えぬ腕を持つ生物が存在する事を、超常的と表した。
魔法を持つ生物に共通する魔力の保有は、魔力を外的に摂取する事で成り立たせ、魔力自体を生成する能力は皆無。
身体機能の違いから、魔力を摂取できる物質が異なり「人間などは特定の液体」「大気圏外で暮らす竜などは特定の気体」から魔力を吸収できる。特定の固体から吸収する生物を存在する。
一時的に過剰な魔力を摂取した際、身体機能に異常を起こす〝魔力酔い〟が生じ得る事から、多くの生物は適切な量を感覚的に摂取している。
感覚を軽んじる者が魔力を過剰に摂取した後、意識を失った例も確認された(因果関係は不明)。
魔力を生みだす惑星から、放出された魔力が様々な星に降り注ぐ。
竜は迫る魔力を多量に得る為、星を覆う網(大気圏外に満ちる気体)で暮らしている。
網の隙間を通り抜けた魔力は、地上に降り注ぐ。
魔力は様々な物質に吸収されるが、吸収率に優れた物ほど、多量の魔力を有する事から、それら魔力を多量に含有する物質の下には様々な生物が集まり、縄張り争いを始める。
殆どの物質は魔力の吸収率が悪く、優れた吸収率を持つ物を摂取しなければ、満足な魔法の使用は非効率的。(乏しい吸収率の物をたくさん食べるより、優れた吸収率の物を少し食べる方が楽)
人は竜と同じ方法で浮かぶ(飛ぶ)事に成功した。
それは、人が見に付けた魔物を、魔法で持ち上げて実現する。(人が魔物の上に載っても可能)
魔法で「掴む」「離す」「投げる」「運ぶ」「突き出す」「振り下ろす」「振り回す」など魔物を自在に動かせる。
理論上、魔法の形は自由自在だが、その域に達する人は存在しえないと考えられている。
魔法は骨格の無い手足を動かす様な技術で、才能と修練が大半を占める。
使うには魔力を要する魔法を多用できる人は限られる程度に、魔力を多量に含む物質は限られている。
魔法は伸ばすほど、細くなり力が弱くなる。短いほど太くなり力が強くなる。
だから、何かを浮かす時は、その傍に魔法の使用者が居る場合が多い。
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