精霊災害

見て触れる物体に対して、見えぬ触れぬ霊体。


霊体に区分される精霊は、霊力を源に活動する。


その内容は、風を起こし、火を起こし、熱を持たせ、夜を照らし、海を荒らす。


物体が宿す霊力が多くなったなら、精霊の活動は比例して強まる。


物体を流動する霊力が多く存在する道は霊脈と呼ばれるその地は生命の楽園。


豊かな生命で溢れる霊脈は生命の寿命(老衰)が延びる楽園でありながら、精霊が起こす異常気象の影響で死地の側面を持つ。


貪欲な人間は、霊脈で活動する手段、精霊器具(身代り)を創り、それを自身や家など、守りたい物に付け、損害を肩代わりさせた。


多量の霊力で精霊が起こした異常気象〝精霊災害〟を人間は、人工的な精霊(身代り)を宿した精霊器具を用いて解決し、霊脈の上で豊かな生活を送る。

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