ダンジョン
ダンジョン。それは霊力が高い区域を表す言葉。
世界を流動する目に見えぬ霊力。
それらが流れる場所を霊脈と言う。
より多くの霊力が通る太い霊脈がある場所は生命力に満ち溢れている。
それら生命力に魅了された人々は、霊脈に沿って集落を作った。
特に太い場所には都市が築かれ、異常な発展を遂げた。
人々に益をもたらす霊脈は常に人の味方ではない。
全て原因不明な霊脈の乱れは、多量の霊力をその区域に充満させ、ダンジョンを成す。
ダンジョンと成った場所は、突風が吹き、水が天へ上り、大地がうごめき、岩が浮く、などの超常現象が頻発し、生活に不便な場所となる事から、ダンジョンで暮らす者は基本的に存在しない。
ダンジョンにある霊体は土や石、水や空気から身体を形成し、自在な身体を得た霊獣となる。
個体差や種族差はあるが霊獣の身体には病を治す効果や精霊術の媒介に適した高価な代物。
ダンジョンを冒険する者の多くは、それを目当てに冒険者稼業を行う。
男はダンジョンに成る前の大都市を統治する立場にあった。
ダンジョン化で都市を捨てた彼は、周辺の集落に移住を試みる。
その際、彼が所有するダンジョン、結晶洞窟、は新たな社会で高い地位を得る為に活かされた。
結晶洞窟で生じる霊獣は、その多くが鉱物で出来ている。
資源の宝庫と言えるダンジョンを欲する者は多く、争いの火種になる代物だが、それを所有し、管理する勢力は、拠点を失う大打撃を受けた。
結晶洞窟の争奪戦が始まる前に持ち主である男がとある都市を統治する領主に助力を求めた。
領主は、得られた鉱物資源を優先的に販売する権利と引き換えに、その援助を引き受けた。
金鼠とは結晶洞窟で見られる霊獣。全身、金できている。
霊獣は核を破壊したなら、魂と身体が解離する。
だから、可能な範囲で身体の損傷を最小限に抑えながら核を破壊する事が霊獣退治のポイント。
金鼠の他には、
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