閑話 幼馴染みが私の好意に気づかない
私には幼馴染みがいる。
小さい頃から一緒にいたので、気づいときには
もう好きになっていた。
自分で言うのも何だが、私は他の人と比べても見劣りしないくらいには綺麗な方だと思う。
それに分かりやすく、京くんの前でしかメイクはしない。
それなのに、あの鈍感幼馴染みは全く好意に気づきはしない。
京くんのために、家事もしっかりやれるようにしているし料理も出来る事はお弁当を作ってしっているはずだ。
いつも一緒にいさせてくれるから、多少なりとも好意はあるだろうけど、likeなのかloveなのかわからない。
出来ることなら早く付き合いたい。
いっぱいデートもしたいし、その……イチャイチャもしたい……。
なら自分から告白すればいいと思うだろうけど、私にも目標としていることはある。
それが、出来れば京くんから告白してきてほしい………というものだ。
京は学校での行動はいつも見ているけど、友達もいなければ(私もいない)、女の子の気配もない。
私達が幼馴染みと知っている人もクラスにはいない。
京くんの両親に相談して同じ高校に入ったけれど(京くんは知らない)、後一歩が踏み出せないままここまで来た。
いつまでも当たり前があるわけでもないし、どこかのタイミングで私も一歩を踏み出さなければいけない。
私の親も常に言っている。
『後悔しない方を選べ。
例えダメだったとしても死ぬ訳じゃない』
自分の親ながらいい言葉だと思っている。
確かに今の関係も好きだし、自分の独りよがりでこの関係を壊したくない。
もしかしたら、京くんはそんな関係を望んでいないのかもしれない。
それでも後悔だけはしたくない。
と、そんなことを考えていると結構時間がかかってしまった。
私は今日も幼馴染みの家に行くために、しっかり髪も直し、メガネも外してコンタクトにし
て薄いメイクで、幼馴染みモードになって京くんの家に向かうのだった。
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今日は文月ちゃん視点を書いてみました。
短くて申し訳ございません!m(_ _)m
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