幼馴染みは俺と寝たいらしい(健全な方)②

「おい、あんまりくっつくなよ…」

「いやだ」

 現在の状況は、年頃の男女がシングルベッドに一緒に寝ているという感じだ。

…………うん、何で?

 まぁ正確にいえば、文月がベッドに寝て俺が床に寝ようとしたら今にも泣き出してしまいそうな顔で怖がっていたから、沸々と罪悪感が出てきて今に至るということだ。

 なお、現在俺は文月に背中を向けて寝ているが、文月はがっつり抱き付いているので、いい匂いと柔らかさで、俺の息子がstand upしそうな件。

 外は変わらず雨で、雷をちょくちょくなっているので仕方ないといえば仕方ないのだが、無意識にやっているので俺の理性がごりごりに削られている。

「……京くん、寝た?」

「………いや、寝てないよ」

あなたのせいで今日は寝れなさそうです。

「今日は本当にごめんね」

「気にするな。困ったときはお互い様だろ。

 怖いものはしょうがない」

「……ありがと」

よし、なんとか少しずつだがなんとか慣れてきたな。

「スー……スー」

 少し時間が経つと後ろから可愛らしい寝息が聞こえてきた。

さっき会話しているときでも眠そうだったからな。

 俺は今日は眠れないかも知れないと思っていたが、襲いかかる睡魔には勝てず、ゆっくり眠りにつくのだった。



____________________________________________




 気がつくと、外は明るくなっており一緒にいた文月もいなくなっていた。

 下から微かに音が聞こえてきているので、一足先に起きて下に降りていったのだろう。

 まだ少し雨が降っているようだが、昨日よりは大分弱くなっているので昨日のデジャブになることはないだろうと確認したところで、俺も下に向かうことにした。











 首の鎖骨辺りを見ると小さく赤くなっていたが、俺は特に気にすることはなかった。






____________________________________________




「あ、おはよう」

「おう。おはよう」

 やっぱりそこには文月がいた。

どうやら朝ごはんを作ってくれていたようだ。

「どうする?もう食べれるけど」

「じゃあ、頂くかな」

 そういって俺は少し早めの、いつもは一緒に食べる事はない幼馴染みとの朝ごはんを楽しむのだった。



「ふぅー。ごちそうさま。美味かったよ」

「ふふっ、お粗末様でした」

「そろそろ準備しないとな」

「ねぇ、それなんだけどさ……」

「ん?」

「今日、久しぶりに一緒に学校行かない?」

 いつもは学校では滅多に関わらないので、こういう提案は珍しい。

 俺もちょうど考えていたので、笑顔で受け入れ、一緒に学校に向かったのだった。






____________________________________________

少し短いですごめんなさいm(_ _)m

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る