第30話 草刈りおじさん




私は5年位前から年配者のソフトボールチームに入った。

以前に入っていたチームは強いが礼儀作法が悪く、新たに私は、このお年寄りファイターズにお世話になった。

火曜日、木曜日、土曜日に練習が行われる。

平日にも関わらず毎日13人くらい参加する。

私も休みが一定じゃないので、休みの日は、参加している。

皆んなが進んでグランドの準備。

そして、ランニング。

その後、皆んなで輪になりラジオ体操。

私は、このチームで3番目に若い。

若僧だ。

このチームにいたら、生で人生勉強が学べる。

この人達が、私の生きた教科だ!

でも、時々、お年を召しているので、いささか頑固で、些細なケンカも多少は有るが…。


ある日、私達が練習していた。

すると、グランドの隅から草刈りをしている、おじさんが現れた。

気にせず、練習をしていた。

しかし、だんだんボールが飛んで来る所まで来た。

皆んな、中断しながら練習を続けた。


私は何故、注意しないんだろうと不思議に思いつつも、周りに合わせて練習した。


すると、草刈りおっさん、グランドの中まで入って来て草刈りを続けた。

しかも、私の前で…

私は、我慢ならず、

「危ないです。練習になりません。

ボールの来ない所で、すみませんが草刈りして下さい。」


私は、イラッて言った。💢


周りは、私を押さえて私を守ってくれた。


『うるさい!俺は、役場から依頼されて草を刈ってるんだ!』

回転してる草刈りを私の前に持ち上げた。

皆さんは、私を守ってくれた。


本当の危険な人でした。



後から聞いた話ですが、以前も同じ事が有って、揉めたそうです。

「彼に近づいたら、ヤバいって事を、ひーちゃんさんに言うの忘れてたわ!」


そんな話、早く教えてくださいよ…

私、草刈りで殺されるところでした。


私、ビビってます。


あらっ…タイトル違った…。


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