第29話 昔、お相撲さんでした。





今日は、以前書いた患者の眼から1話。

私が入院してた時の話です。

すみません。

手抜きしました…。

日頃は、あまり見舞い客が来ない私ですが、この日は忙しかった…。


土日になったら、見舞い客が多く来てくれる。

この日は、3組の見舞い客が来てくれた。

前日から「明日、行くよー」のLINEは入っていたので、鉢合わせしないように時間をずらして来て貰うようにした。

2時間程度、ずらしたら良いだろう。

まず、1組、会社の同僚、時計を計算しながら1時間ちょい話をして、帰って行った。

よし、計画通りだ。

2組目、近所の知り合い。

予定より、少し早めに来たので、よかった。

家族ぐるみで仲良くさせて貰っている間柄。

中学3年の娘さんと小学校6年の息子さんも一緒に来てくれていた。

デイルームで話をした。

ちょうど、相撲がテレビでやっていた。

久しぶりなので話す事が沢山あった。

30分くらい話したところで一人の体格のいい患者が入って来た。

テレビの前に座り突然、


「私、昔、相撲取りでした。

練習が、しんどくってね!

見て下さい。

私、結構、体格いいでしょ!

でも、相撲の世界は駄目でした…。

みんな、強かったです。」


そんなん知らんがな!とは、言えず、

永遠と、話し出した。


これ以上、話されたらヤバい。


その元お相撲さんに言った。


「お見舞いに来てくれてるんで、すみませんが話をさせて下さい。

後で、私1人が、元お相撲さんの話、沢山聞くから、今は辛抱して下さい。」


元お相撲さんは、「うおっすッ!」と言ってデイルームからシコを踏みながら出て行った。

ごめんね…わざわざ、来てくれたのに…

その後、話はしたが時間がなくなり、次のお見舞い客が30分遅れで待っていた。


患者さんは、寂しいです。

でも、私の見舞い客を奪わないで下さい。

私、イラって💢ます。



今日は、クリスマスイブ、18時にひーちゃんよりプレゼントがあるよ。

覗いてね!





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