第27話 プレゼンテーション
私達の会社は年2回、プレゼンが開催される。
自分達の班で改善や成果を上げた内容を資料を半年かけて作成する。
発表者は、20分の持ち時間で会場に参加している上司や発表参加者に上手く伝え無ければならない。
いくら、くだらない資料でも、喋りが上手かったら上位に入選する事も有る。
今回の主役は、江藤栄君。
私達は、先に発表を終え安心していた。
しかし、油断は出来ない。
何故なら、質疑応答が突然に指名されるからだ。
私は、他の発表者の資料を見ながら感心しながら聞いていた。
続きまして、✖️✖️班の発表を行います。
発表者の江藤栄さん前にどうぞ。
司会者から呼ばれ江藤栄は前に出て発表を始めた。
「エー、それでは、エー私達の班の、エー発表を行います。
エー…エー…エー…」
嘘だろ!癖が強すぎる。
聞いていてイラつく、気分も悪くなる、不快な喋り…
私は、理性を取り戻し途中から、エーの数を数えて時間を潰した。
発表がどうにか終わった。
エーの回数は、途中からだが58回を記録した。
おそらく、エーの回数に限っては、ダントツの1位だ。
それでは、質疑応答は…
「ひーちゃんさん、お願いします。」
えっ…。よりによって…。
ヤバいぞ…。全然、聞いてなかった…。
「エー、エー…良かったと思います…。」
江藤栄君勘弁して下さい。
あなたの変な癖は移るし、資料の内容も全く頭に入らないし質疑応答、お陰で小学生低学年以下だったよ。
情けない…。
江藤君、あなたの変な癖、どうにかして下さい。
私、イラって💢ます。!
ちなみに江藤君の班、私の予想通り入賞ならず、ちなみに私の班も予選落ちでした。
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