第17話 容疑者扱い
17・容疑者扱い
アメリカの工場でも夜勤がある。
日本では、昼と夜を交互に行うが、こちらだと夜勤希望者は、夜勤のみ。
昼は上の偉い人が沢山いるので、夜勤は、彼らにしてみれば自由だ。
そして、夜勤の人は仕事のレベルが低い。
機械が壊れたら朝、昼勤が来るまで止まっていたりするそうだ。
翌日、夜勤者は、工場長から呼ばれて怒られるが…
仕方ないよね、教える人が夜勤は居ないのだから…。
今日の登場人物は、ジョンソン。
気さくなアメリカ人で、直ぐに打ち解けられた。
表面上は…
私は、彼らの指導を行う為に夜勤に入った。
自分の仕事を終え、現場に出てみると、ジョンソンは操作ミスでトラブル処置をしていたが、処置方法がわからず、途方に暮れていた。
私は、それに気づきジョンソンに教えながら処置をした。
しかし、ジョンソンは、その前から3時間悩みながら機械は止まっていた。
翌日、ジョンソンの作業日報に
【ひーちゃん(私)アドバイザーが操作を誤り私が復旧させた。】
私は、工場長に呼ばれたが、直ぐに工場長は分かってくれた。
「機械が止まれば機械のモニターに故障履歴が出てくるから、ひーちゃんさんじゃ無いって事は、分かってるよ。
故障した時間は、ひーちゃんさんは他の仕事をしていた時間だったしね。
それにジョンソンは処置する技能も無いって事も分かってるよ。
ジョンソンは前も同じ様な事で日本人アドバイザーに罪を着させた事があるんだ。
今回で2回目かな?
それと、話しは変わるが、ひーちゃんさん、ホテルで風呂場の水を出しっぱなしにしたり煙の警報機鳴らしたりと、いろいろしてるそうだね…。口悪さんが笑い話で教えてくれました。
気をつけて下さい。」
口悪青年、チクリやがって…。
まぁ、俺のミスだが…。
翌日、ジョンソンは、何も無かったかの様に
【ひーちゃんアドバイザー、今日も楽しくやろうぜ!】
私は、笑顔で、
「OK! でも、君とは、楽しく仕事しないよ。」と日本語で言った。
ジョンソンは、笑顔で私の肩を叩き、スキップしながら立ち去って行った。
工場長は、ちゃんとジョンソンに叱ったの?
ジョンソンもジョンソンだけど工場長も工場長だよ。
第3、第4の犠牲者が現れるよ…必ず。
容疑者扱いは嫌だからね💢💢💢
それと、口悪青年に言った!
「他の笑い話は笑えても、俺の笑い話は、俺は笑えん!💢💢💢」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます