第6話 ヒロイン候補が姉妹ってありですか?
エンスの天才っぷりが村中に噂で広まった頃、
村から少し離れた所にある平凡だが細部まで綺麗な屋敷住む領主の耳にも噂が入った。
「私の領地の村にそんな者がいたとは。少し見てみたい。噂によると私の娘たちと同じぐらいの歳らしいじゃないか。」
この男は、この周辺を収める領主。
マル子爵だ。
細身ながらも全く筋肉が無いわけではなく、剣を振るう為に必然的に必要になる筋肉が鍛えられていた。顔はシュッとしていながら髭があるせいで顔が少し大きく見える。
「そうは思わないかい?シュフィー。」
「確かに気になりますね。」
ウフフと笑うこの女性は、マル子爵の妻シュフィー
彼女は、金髪碧眼の一般的に多くいる様な女性だが、美しい顔にホッソリとした体つきにたいし、釣り合っていない巨乳の持ち主だ。
「しばらくあの村には訪れて居なかったから、視察を兼ねて訪れてみよう。勿論君と娘たちも連れて行くからね。」
「それは楽しみですね。娘たちにも伝えておきます。」
「ああ、メイド長に弁当の用意をさせておいてくれ。娘たちが外での食事は喜ぶからね。」
「分かっておりますよ。娘たちのことですもの。」
当然だと言うようにシュフィーは言った。
その姿に少し笑いながらも
「そうだね。よろしくね。」
そして、彼女も笑いながら
「はい。」
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そして、少したった後シュフィーは娘たちの部屋を訪れていた。
「レイニャ、セーナ、しばらくしたらシェル村に視察に行くわ。噂に聞く天才くんがいる村よ。」
「お出かけですか!やったぁ!」
とレイニャが喜び、
「母様、それは本当ですか?」
セーナが聞く。
「えぇもちろんよ。」
そう言うと、
「久しぶりのお出かけぇー!」
ピューとレイニャがよく話も聞かず部屋から出て行ってしまった。
「もう、レイニャは、相変わらず話を聞かないんだから。」
「姉さんはいつもそうですから。」
「セーナ、貴方は物静かで良いけれど、あまり本ばかり見ていては駄目よ。」
「うぅ、ごめんなさい母様。」
「はい、いいですよ。気をつけてね。」
そう言うと、シュフィーは部屋を出た。
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ーセーナ視点ー
母様が部屋から居なくなった後、姉さんが戻って来た。
「セーナ!シェル村の子ってどんな子かなぁ?
たのしみだね〜!」
私もそう思う。
「どんな子かな?私と同じで静かな子かもね。」
「いや、男の子だったら元気な子だよー!元気が一番だよ!」
姉さんは少し元気すぎるのでは、と私は思う。
(どんな子なんだろう……。)
エンスとこの姉妹が出会う日は、そう遠く無い。
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後書き
どうも主です。最近雨ばかりで気持ちが落ち気味になりますね。大変です。
さて、今回のお話では、ヒロイン候補の二人を上げました。これからハーレム路線へ行くのか、はたまた、一人を選ぶのか、私にもわかりません。
最後に、応援などありがとうございます。
これからも頑張ります。
(次回どうしよう😥)
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