第二話 目が覚めたらそこは、ってやつ

目が覚めるとそこは何もない真っ暗な空間が広がっていた。

「ここは……。」

【主よ目が覚めたのだな】

直接脳内に語りかけてくる声が聞こえた。

「うおっ!」

初めての体験に驚き変な声が出た。

(えっ、何、誰?てか、俺死んだはずじゃ…。)

また脳内に聞こえる声は、男性とも女性とも言えない中性的な声だった。

【そうだ、主の肉体はもう死んだ。家族に火葬されて、骨が土の中で眠っておる。】

【そして、ワレは主のgans《ガンズ》BLACKSだ。】

声の主は俺の相棒だと言った。そして、気になることがあった。

「心が読めるのか!?」

【それについては、今、主の精神をワレの空間に死に際に引き込んだから、ワレの声が聞こえるようになったのだ。】【

(やっぱり俺死んだんだな。てか、嘘だろ!意思のあるgans《ガンズ》なんて国宝級じゃないか!でも、何故今まで話さなかったんだ?)

【あちらの世界で話すには何かと制約があるのでな。ここならワレが創り出した空間故、話すことができるのだ】

「そうだったのか。」

それで納得がいった。

【ほう、主は中々冷静だな。今まで見てきた者達は慌てるものがほとんどだったが。】

「今更慌てた所でどうしようもないからな。」

【違いないな】

そう言って相棒は笑った。

そして、俺はずっと気になっていた事を聞いた。

「なぁ、俺はこれからどうなるんだ?」

【精神がどんどん薄れていき、最後は消えて無くなる。精神を世界に繋ぎ止めておく肉体が無くなったからな。】

「それを早く言えよ!!!」

怒りのあまり叫んだ。

【あぁ、済まない主よ。今まで話せなかった分、少し話過ぎてしまった。】

そう相棒は、言った。

(少しドジっ子かぁ?俺の相棒は。)

すると、大音量で頭に響く声で、

【ドジっ子言うでないわーーー!!】

キーーンと頭響いた。

「急に叫ぶなよ!頭痛ぇ。」

すると、

【ワレを愚弄する主が悪い。】

と言われてしまった。チクショウ。

【オホン、主よこれから言う話は、真面目な話だ。】

何やら真面目な話らしい。

【主よ、もう一度人生を歩む気はあるか?】

「えっ」






_____________________

後書き


どうも主です。小説書くの楽しいですが、難しいですね。はい。

さて、今主人公は相棒の世界で話している所ですねぇ。こんなの一回やってみたいと思ったのを書いてみました。次回は、転生するにあたってです。

 最後に応援ありがとうございます。こんな私の拙い物語ですが、どうぞよろしくお願いします。


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