第3話



「オバケが、面白い人間を発見したそうです。」

「私は88歳のバァさんだが、夢の中でも、悪どい詐欺をしてる兄さんを発見しての〜」

「詐欺師ですか?」

「おそらく」

「今回は、その兄さんに的を絞るか…。」

「了解!」

「オバケのお婆ちゃん、あの豪邸に入ってくれ!」

「家の人は、旅行に行っている。」

「はいな!」

「ピンポ〜ン♪」

まんまと詐欺のお兄さんが家にやって来た。

「はいはい。どちら様?」

「安い土地が有りまして!

今、買えば2年後に5倍、いやっ10倍には、跳ね上がる土地です。」

「あんた!馬鹿ね。あそこは、もう、土地は上がらないよ。

それより、私の持ってる土地を貴方に安く譲ってもいいわ!

どうせ、私は、先が無いし身内も居ないから、良かったら、私の息子にならない?

財産は、これでも沢山有るわ!」


「俺、お婆ちゃんの息子になる!」

そして、お兄さんは、契約書にサインをした。

もちろん、その土地は、値打ち0。

すでに、ゴミ処理場になっている。

兄さん、お婆ちゃんに500万渡した。


お婆ちゃん、生前は、前科100犯の極悪詐欺師だって…。

世の中、そんな甘い話は無いですよ。

お婆ちゃん、貴方もそうですよ!

生まれ変わったら、真っ当な人生を送って下さい。

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