第4話


「面白い人間発見したそうですよ。派遣のオバケが…。」

「面白くないよ!部屋は、汚いしゴミ屋敷だよ。

私が以前、住んでた時は、綺麗にしてたのに、奴がこのアパートに入って来てから地獄です。

臭いやら歩く場所が無いくらいに荒れ放題。

俺のアパートがアイツに占領されている。」

「あんた、オバケでしょ?死んでるんだよ。

駄目だよ。

彼の家なんだから、あんた忘れなきゃ…。」

「でも、どうかして欲しいんです。

宇宙人さん、私のアパートを助けて下さい。」

「だから、あんたのアパートじゃ無いんだって!」

「部屋の住民の調査に行ってくるよ。」


「どうだった?」

「なんだか、タダで片付けてくれるんだったら部屋を綺麗にしても良いんだって!」

「ただの怠け者か…。甘い奴だな…。」

「彼の根性を叩きのめすのが先決ですね」

「だね…」

「分かった。この前、ゴミ屋敷で窒息死した新しい新人のオバケが派遣登録したよね。」

「彼の生前のゴミ屋敷に、その怠け者を放り込むか…。

それで窒息死したオバケと共同生活させるんだ。」

「これは、バトルだ。

どっちが勝つか宇宙中継して視聴率をとるぞ!」

「さすが商売上手ですね!」

怠け者は、寝てる間に大量のオバケに運ばれて、ゴミ屋敷に到着した。

「いらっしゃ〜い」


「ここは、何処だ!わっ、臭っ…」

「何だ!この部屋の汚なさは…」

「もう、20年も掃除してません。

あまりの臭さに私、この部屋で窒息死しました。」

「お前は、オバケか!気持ち悪い!」

しかし、2人は、仲良しになった。

そして、住民も窒息死して、オバケの派遣に登録した。

汚い部屋は、彼らの棲み家になった…

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