第3話「弱肉強食」

目が覚めると、

眼前には鋭いキバと、ツメ。

寝込みを襲おうと、10数匹の狼が今にも襲いかかろうと目をギラつかせている状況で、再び


       時が止まっていた。


意識があろうが、なかろうが発動する……

ステータスをみると、MPが200減っている。

考えてうるに、このスキルがあればMPが尽きない限りは俺は簡単には死なないってことかよ。

「完全にチートスキルだな、【時間停止】ってやつは。」

空を仰ぐと、太陽が再び東方にある。どのくらいの時間寝ていたのかは定かではないが、難なく夜は過ごしきれた。疲労も回復し、HPが600まで上昇している。一日目の夜はなんとか生き延びれたようだ。


〜1時間後〜

人為的に作られたであろう山道をみつけたのもつかの間、俺は馬に乗ったエルフ(?)と対面した。

俺はただ17歳童貞には眩しすぎる美貌をもつ女エルフに見惚れていた。

そんな矢先、エルフは馬から降りて腰に携えた長剣の先を俺に向けながら

エルフ「貴様は何処の土地の者だ。今すぐヒューマンの変装をとけ。」と言い放ったのだ。


、、、、、、おっと?、、、ヒューマンの変装、、、、、、

何か嫌な予感がするぜ…

明らかに俺の姿形をいいようには見てもらえてないな。とくにあの目。

、、、、、、どうする?

逃げるか……いや、相手は馬もちだ。逃げ切れる可能性は低い。却下。

戦うか……残るMPは200。【時間停止】はあと一度しか使えない。却下。 

正直に話す……これっきゃない!!!


「実は俺、人間なんですけど。この森に迷い込んでしまったんですよ。」

「助けてくださりませ

  

       首めがけて長剣が


         《警告》

スキル保有者が危機的状況に陥ったためスキル【時間停止】を強制発動します。



、、、、、、あっぶね!【時間停止】なかったら死んでたぞ、馬鹿野郎!!

なんとなく予想はついてたけど、いきなりかよ。チビリかけたぜ……とにかく、エルフには近づかないほうがいいな。

あーあ、めっちゃ美人だったのになぁ。

、、、、、、ちょっと、待て。よく考えろ。これはチャンスなのではないか?

今、美人エルフは、動けない。そして俺は、動ける。

    

      ぐふふ、ぐへへへへ


今、美人エルフは、動けない。そして俺は、動ける。


   イタズラしちゃってもばれなぁい!?


 






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ぐふふ、ぐへへへへ



  


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