異世界 幼少期

第3話 赤ちゃんの特権を

………

……

おかしいな…

赤ちゃんからのスタートって、聞いてたよ僕

それなのに、なぜ3歳の誕生日会が、開かれているのでしょうかね?

"パンっパパンっ"

「「「お誕生日、おめでとう

          ございます若様」」」

クラッカーみたいな音のするモノと、お祝いの言葉をもらう

「「イッキ、おめでとう」」

パパンとママンからも祝いの言葉をもらう


………

……

「はいありがと。ではみなさ〜ん、注目!」

僕はお礼を言って、みんなの視線をもらった

「「「ガッツリ喋ってる?!」」」


「はい、先ずは誕生日会を開いてもらい感謝です。僕はとても嬉しく思います。

ですが、で・す・が! 何ゆえ3歳前までの記憶がないのでしょうか…

これは、実に困った案件です。…はい。分かる人は手を挙げて」

「「「…………」」」


みんなが困った顔をして、互いに見合う

「ラチがあかんな…。はい、爺や」

執事の爺やを指名する

「私めでしょうか?」

「そうだね。物知りな爺やなら、なにか分かるんじゃない?」

僕は爺やを真っ直ぐ見つめる


「…そうですか。推測になりますが、宜しいでしょうか…」

爺やが言い淀む

「ま、とりま言ってみ?」

「おそらく、は…ですが、人間はある程度の年齢まで認識、記憶、意識の疎通が未熟なのではないでしょうか…」


「ほう。それは、その気が無いのに勃起するとか、エロ夢みたら夢精する…と言うことだな?」

「意味はわかるのですが…それは違います」

「つまり?」

「自我はあれど、無意識に近い自我ということです」

「わかんねーよ、馬鹿野郎」


難しい話で誤魔化そうとする爺やを睨みながら、メイドのおっぱいを揉む

柔らかいなぁ…乳○が勃ってきたぞ

……

?!

僕のアレが勃ってない?!

まさか…そうなのか?


「脳細胞が一定領域まで成長しなければ、その時間の僕は完全じゃないと?

そうか、なるほど…だから記憶がないのか」


「お見事でございます」

爺やに褒められた。僕はメイドの胸元をずり下げて乳房を出す


「だったらさ、転生組の赤ちゃんの時の…あの会話やプレイって嘘じゃんね?

  くっそ! ラノベに騙されたわボケッ」

僕はおっぱいに、ケーキのクリームを塗りたぐる。

「爺っ!褒美だ」

クリームおっぱいを爺に渡す

「これはこれは…。イッキ様、この様な褒美はこの爺や、生まれて初めてにございます」

「うむー。苦しゅうない、味わってくれぃ」

「はっ!では早速… 行くぞっ」

「きゃあっ?!」


爺やはメイドを連れて出て行った

まだ僕の誕生日会、おわってないんですけど?


「あの…イッキ? あなたの口調や知識は一体なに?」

ママンが尋ねてきた

「ママ、それよりも… イッキ、お前は本当に俺達の子供かっ?」

パパンが険しい目つきで僕に問う


「はー…。あんたらね… いい?良く聞いて?

先ずはパパン、コレでママンを喜ばしたんだよね? 3年前にもっ!」

ペシペシとパパンのアレを叩く僕


「あ、あぁ…結婚する前から、バンバンやってるが…」

"ペシンッ"

一段強くはたく

「シャーラップ! その情報はいらないな。

次にママンっ。ママンのココから、出てきたんだよね僕」

ママンのアソコを、指でなぞりながら僕は問う

「そ、そうね…。確かにあなたが、ココから出てきたわ」

頬を染めてママンが答えた


「ほらみなさい。特に問題なんて、ないではないですか」

「「そう言われれば、そうかも?」」


「でしょ? とりま、会の続きをしましょう」

「「とりま? とりまって何?」」


「…かぁーっ?! "とりあえずまぁ"の略じゃないですかっ。あなた達、もっと勉強しなさい」

「す、すまん」

「ええ、ごめんなさい」


「いいですか? 文字を書く作者の気持ちになって考えてくださいね? スマホでネチネチやってるみたいだから、省きたいんですよなるべくね。

そう、例えば…『ママンのココ』 コレを略してみて下さい」


「ママのココ…かしら?」

「おしいっ! ママン、かなりおしいですよ。

     もっと略して…次、パパン」


「マ、マンk「はぃ、アウトーっ!!」

…えっ?!」

「正解ですが、誰が馬鹿正直に言えと…

いいですか?世の中には、言ったらダメな言葉もあるんですっ。日常で何気無く使った言葉を、あとでもう一度よ〜く考えるとね…

『あっ?!やべっ! セクハラで訴えられちゃうっ』 というケースもあるから気をつけて下さいね」


「ああ…イッキ分かったよ」

「そうね…会話って難しいわ」

理解してくれたみたいで嬉しいよ


「ところでママン、話は変わるけど…

僕ね、ママンのおっぱいを吸った記憶ないんだよね。どうにかならない?」

「さすがにもう母乳は出ないわ…

 と、言いたいところだけど…パパが毎日のように吸ってるから、まだ出るわよ?」

ママンが答えると、隣でパパンが照れる


?!

「でかした!! さすがパパンっ!

あなたはやればできる子と、僕は思ってましたよ」

「え?!そう? なんか照れるな…」


「ママン、部屋にいこっ!今すぐ僕の部屋にいこっ!!」

僕はママンの腕を掴み、引っ張って連れて行く

「俺もいい?」

と言いながら、ついて来るパパン

「ま、今回はパパンの手柄でもありますし…いいでしょう。参加しなさい」

「よしっ! やったぁーっ」


「「「…………」」」


取り残される使用人たち

「どーする?」

「オレ達で食べるか…」

「じゃあ、わたしが取り分けますね?」

「ああ、頼むよ」



主役不在のまま、会は進行していった


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