取調②
「探しものは見つかったの?」
リンが机にお茶を置きながら問いかけてきた。
「いや、残念ながら無駄足だった。それどころか魔物に襲われるわ連行されるわで散々だよ。」
俺はため息混じりにそう答える。
「あっそう。大変だったわね。ダレンも学校でずっと気にしてたわよ。無事辿り着けたかな?探しもの見つかったかな?って。」
「…彼は良い子だな。」
「私としてはもう少し自分本位でも良いと思うんだけどね。」
今度はリンがため息混じりにそう答えた。
そしてナットが急に体を伸し出して来た。
「なんだ。お前ダレンとも会ってるのか。」
「えぇ。昨日ダレン君に色々良くしてもらいました。」
ナットは少し考え、リンに向かってこう言った。
「リン。悪いがローリングさんとこ行ってダレン呼んできてくれないか。」
リンは面倒くさそうにしながらも承諾する。
「いいけど…ガキんちょだからなぁ。まだ寝てなきゃいいんだけど。」
そう言いながらリンは部屋を出て行った。
ダレンに事情を聞くつもりだろうか?また彼に迷惑かけてしまうな。と内心申し訳なく思っていたらナットが俺の年齢などの詳細を聞いてきて取調が再開した。
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