自己紹介
俺は少女と軽く自己紹介をしあった。
彼女の名前はリン アウトバン。なんでもこの村で一位二位を争うほど魔法が上手いという話だ。ダレンの幼馴染みで姉のような存在だとも言っていた。
「科学ね~。怪しさしか無いんですけど…」
リンが怪訝な顔をしながら俺を舐めるように見る。
「まぁでもダレンが連れている人だもんね。悪い人ではないんでしょうけど…」
またそれか…ローリングさんも同じようなこと言ってたな…
「えっと俺が言うのも何だけどダレン君の人を見る目というのはそれほど当てになるのかい?」
「まぁね。ダレンのおかけでこの村も何回か救われてるのよ。魔法は使えないけど他の人にはない不思議な力があるみたいでね。」
…俺からしてみればそれも魔法みたいなものなのだがどうやら違うらしい。
その時ゴーンという大きな鐘の音が鳴り響いた。
「やばっ!!もう行かないと学校に遅刻しちゃう。…でも茶鶴さん案内しないとだし…」
オロオロするダレン。
「俺の方は良いよ。もうだいぶ近くまで来ているだろうし後は自分で思い出しながら探すよ。
いろいろありがとうな。」
「ホントに大丈夫?」
少し戸惑いながらそんなことを言うダレンの背中を押す。
「あぁそこまで迷惑かけられないよ。じゃあな。」
「ほら、ダレン!!行くわよ。走りな!!」
ダレンは一度軽く会釈するとリンの声に引っ張られるように走り出した。
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