閑話2 優秀過ぎた男
どうやら勘は正しかったらしい。
男は慣れない手つきで身だしなみを整えながら、そんなことを考えていた。
つい先日、王城付近から2番通りC街区を経由し、3番通りへ消える奇妙な女性を見つけた。そのことを上司に報告し、周辺の張り込みを行っていたところ、なにやらこれまた怪しげな店を見つけたわけだ。こんな誰も来そうにないところにぽつんと1軒店がある。そしてあの女性を見失ったのもこの近く…。最初は面白半分で記事を書いたつもりだった。第二王子暗殺犯3番通りに潜伏か、その正体は美しいオッドアイの謎めく女…と。だがこれがなんと公爵様の目にとまったという。さらに調査の結果、その女が怪しいと裏付けがとれたとか…。
さて、そろそろ行こうか。公爵様から直々に今回の件で報酬があるそうだ。
「行ってくるよ、メアリー。帰ってきたら一緒に美味しいものでも食べに行こう。今日はご馳走だよ」
「いってらっしゃいあなた、ロンド公爵様に失礼のないようにね」
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