第四の屍

 私はロンド公爵という名で世間に知られている貴族の一人である。公爵家の男児たるを体現することを強いられ、そのストレスからか活きのいい屍というものにハマってしまった。これを祖父が知ればどれほど悲しまれるか分かったものではない。

 …といいつつも私は気がつくといつもここに足を運んでしまうのである。

 活きのいい屍とはなんぞ?

 私が初めてここに来た時はその興味からであった。ラルゲニ王国三番通りをこれでもかと練り歩き、しかしこの店は見つけることがかなわなかった。

 あきらめかけたそのときである、道なき道を突き進む者がいたのだ。その者を店主だと知ったのはその直後の話となるが、実についていたといわざるおえない。

 その日から私は毎日のようにここに通ってるのである。すべては店主の美貌を拝見するがために…。

 「おや、今日はロンド公爵のモノマネですか…。結構似てますね。流石はモノマネ好きな上腕三頭筋さんです」

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