第4話 高田崇史さんシリーズ

 こんにちは、暑いですね(笑)

 もうすぐ本州も梅雨入りでしょうか。

 今日は……朝から引きこもっているので、特に何もないんです。

 明日からまた仕事です。早朝出勤なので、まだ涼しいですね。


 さて、今回の紹介は

 話題が特になかったので、2作品紹介します(笑)

 長文になりますが、ご容赦を。



 どちらも、高田崇史たかだたかふみさんが書かれたものです。


 まずは、

『源平の怨霊 小余綾俊輔こゆるぎしゅんすけの最終講義』講談社


 途中まで読んでしばらく放置していましたが、今日の午前中にようやく読み終わりました(笑)

 ハードカバーなので、家読み用ですね。


 この物語には、3人の中心となる登場人物が出てきます。

 1、書名にもなっている小余綾俊輔。とある大学の教授ですが、退職間近です。

 2、俊輔を敬愛する別の研究室の助教・堀越誠也ほりこしせいや

 3、同大学の卒業生で、フリーの編集者・加藤橙子かとうとうこ

 主に誠也と橙子が源平ゆかりの地を巡り、俊輔の説を補強していく、そんな構成となっています。


 さて、皆様に質問です。


“何故、源頼朝は池禅尼の嘆願によって命を救われたのでしょう?”


 これが、物語の出発点であり、同時に終着点でもあります。


 亡くなった息子に面差しが似ていたから?

 まだ幼い頼朝を殺すには忍びなかったから?


 ――俊輔たちがたどり着くのは、そんな甘い結論ではありません。


 源氏と平氏の争いの奥には、また別の事実が隠れていました。


 是非、あなたが読んで、結末をご確認ください。




 さあ、2作目です。

『QED』シリーズ 講談社


 こちらはシリーズものです。文庫サイズでほとんど出ています。20巻ありますよ。

 さんこと、桑原崇くわばらたかしが主人公です。

 彼の大学の後輩、棚旗奈々たなはたななも主人公と言っても差し支えないでしょう。基本的に、先輩と共に事件に巻き込まれますし(笑) 彼女の視点で物語は大筋進みます。


 第1巻のテーマは百人一首。

 小学生の頃などに、学校で百人一首大会をしたという方もおられるのではないでしょうか?


 この百人一首には、以前から謎と言われることがありました。

 何故、これらの歌が選ばれたのか?

 選者であった藤原定家は相当なひねくれ者だったといいますから、ただ秀歌だけをあつめたわけではなかろう、というのです。

 和歌に詳しくないわたしですが、秀歌とは言えない歌もあると聞いたことがありました。

 また、並べることが出来るという説も。1から順にではなく、模様や図形のように。


 さて、物語はとある会社社長が惨殺されるという事件発生から始まります。

 彼は有名な百人一首カルタのコレクターでもありました。

 一見、全く関係のなさそうな2つの事象。けれどそこに、悲しい思いが隠されていたのです。


 実は薬剤師が本業のタタルさんと奈々。

 医療関係の知識も、きちんと顔を見せます。


 表の歴史は、勝者の歴史。

 わたしたちが学校で学ぶのは、勝ち残って来た歴史。

 失われたのは、敗者の歴史。

 それでも静かに、細々とどこかで時を待つ歴史。


 知らない、ではもういられない。

 わたしたちは、元をたどれば『人』ではなかったのだから――



 あ、

 語弊がありますね。

 誤解しないでいただきたいのですが、誰もが人間です。ホモサピエンスです。

 黄色人種であるわたしも、あなたも。肌の色も目の色も、言葉も何も関係ありません。

 今、こんな微妙なことを言ったら炎上しそう(笑)

 でも、言いたいのはそちらではないんです。


 昔、『平家物語』にはこんな言葉がありませんでしたか?

「平家にあらずんば、人にあらず」

 有名ですよね。

 本当のセリフは少し違うようですが……。

 わたしが言いたいのはこの場合の「人」です。

 平家でなければ、羊ですか? 鳥ですか? 違いますよね?

 同じ、人間です。


 けれど、位を持たない無位無冠は、大昔、「人」とは言えなかったとか。そんなことを何処かで読んだことがあります。

 ほとんどの人は、この「人以外」であった可能性が高い、という話です。


 作者の高田さんは、隠され潰されてきた裏の日本史(歴史)を通して、本当の歴史をわたしたちに問いかけておられる。わたしはそう考えています。

 ……ちょっと、考えすぎでしょうか(笑)


 勿論、この方が言うことが歴史の真実とは限りません。

 真実は、もう戻ることのできない過去にあるのですから。

 わたしたちができるのは、本当の歴史を探し、集め、知ること。そして、二度と間違えることのないように伝えていくことしかないのです。


 ちょっと、熱が入ってしまいました(笑)

 適当に流してください。素人が好きにくっちゃべってるだけです。


 なにはともあれ、1巻に関してはマンガもありますから、そちらからもどうぞ。

 歴史が苦手な人は、辛いかもしれませんが。


 わたしは高田崇史さんの小説を通じて、日本史がより好きになり、大学では歴史学に進みました。卒論で超マニアックなテーマを選んだことは、後悔していません(笑)

 社会人になった今でも、その研究の続きをしたいですしね。



 えーっと、歴史関係の本のことになると、長くなります(笑)

 書きながら「なげぇ」と思ったのは言うまでもありません。


 時折、歴史関係―特に日本史―の書籍も紹介させていただきます。

 読んでみたい、と思っていただけたらいいなあ。

 よければ、検索かけてくださいね。


 次回は、もう少しとっつきやすいものを紹介します。

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