みんなのオリジナルパンケーキ


 みんなオリジナルのパンケーキを盛って席に着いた。それぞれのパンケーキに個性が現れている。


 果物がたっぷり盛ってあったり、生クリームがたっぷり絞ってあったり、ジャムを数種類使っていたり等様々だ。


「さて、それじゃ食べようか。」


 俺が手を合わせると、いつも通りみんなも手を合わせた。


「「「「いただきます!!」」」」


 いつもの挨拶と共にみんなパンケーキを食べ始めた。


「ん〜、ふわっふわでとっても美味しいわ。」


「一度にいろんな味が楽しめるから、食べてて楽しいねぇ。」


「ケーキみたいでとっても美味しい!!」


「これは何個でも食べれちゃいそうです♪」


「んぐっ、んぐ……美味しいっす!!次はあれをたっぷりかけてみるっす!!」


 パンケーキバイキングはみんなにも好評のようだ。普段の食事とは違う楽しさがあるからな。その新鮮さも相まって食が進んでいるのだろう。


さて、俺もそろそろ食べよう。


 パンケーキを切り分けて、脇に盛った生クリームを上にのせて口に運ぶ。

 二通りのパンケーキと生クリームの食感……しゃきしゃきとしたフルーツの二つの食感。そして甘いだけでなく、酸味もあるため飽きずに食べることができる。


 俺自身、昼食に甘いものを食べるのは初めてだが、たまにはこういうのも悪くないな。

 それにうちのメンバーは女性が多いからウケもいい。


(これから定期的にやるべきだろうか ?)


 そんな事を思いながら食べていると、みんな再び席を立ち始めた。


「次はあの白いふわふわをたっぷりかけてみるわ。」


「アタイはこの黒いソースをかけてみようかねぇ~。」


「シアは果物いっぱい食べるの!!」


「それじゃあ私はヒイラギさんの真似をしてみましょうか。」


「自分は~、これとこれと~……あとこれもっす!!」


 みんなおかわりのパンケーキは、また違った感じに盛り付けるようだ。存分にこの形式を楽しんでくれているようで何よりだな。


「さて、俺もおかわりするかな。」


 次はどんな風に盛ろうかな?生クリームをたっぷり使って、本物のケーキみたいにしてみてもいいかもしれない。


 自分でオリジナルのパンケーキを作る楽しさ、そして美味しさが相まったおかげで、大量に用意したパンケーキとトッピングは見る見るうちに無くなっていった。

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