パンケーキの仕上げ
パンケーキを焼く前に、そろそろイリスが果物を切り終わりそうだからシロップを作らないとな。それに生クリームも泡立てなければならないし、やることがいっぱいだ。
まぁ、一つずつ片づけていくとしよう。
「砂糖を入れた水を沸騰させて氷水にあてて冷ましてっと。」
そしてしっかり冷えたシロップをイリスのもとへと運ぶ。
「イリス、切り終わった果物はまとめて全部ここに浸けてしまってくれ。」
「わかりました。」
切り終わった果物をイリスがばらばらとシロップの中へと入れていく。色とりどりの果物が透明なシロップの中で混ざり合い、とてもきれいだ。
「次は何をすればいいですか?」
「それじゃあ生クリームを泡立ててもらおうかな。」
イリスにハンドミキサーと、氷水にあてたボウルに入った生クリームを渡した。
ちなみに生クリームを泡立てるときは氷にあてながらやると泡立ちやすいが、メレンゲを泡立てるときは逆に常温で泡出てると泡立ちやすい。
「そこのボタンを押すとミキサーが回転するから。」
「こう…ですね?」
スイッチを入れたイリスは生クリームを泡立て始めた。
「そうそう、後はミキサーを引き抜いたときにツンって角ができるまで泡立ててくれ。」
「任せてください!!」
よし、イリスがあっちをやってくれている間にこっちはパンケーキを仕上げてしまおう。
フライパンにバターを落としてなじませた後、弱火で少しずつ焼き色を付けながらパンケーキを焼いていく。
火が強すぎると焦げてしまうから注意しなければならない。表面に焼き色を付けた後150℃ぐらいに熱したオーブンに入れて中まで火を通してもいい。
パンケーキを何枚か焼き上げたころイリスから声がかかった。
「ヒイラギさんこのぐらいでいいですか?」
「うん、しっかり角が立ってるなばっちりだ。それじゃあこの袋に詰めてくれ。」
お菓子用の絞り袋をイリスに渡す。
「これって何に使うんですか?」
「後々わかるよ。」
さて、こっちもそろそろ仕上げないとな作った生地で焼けるだけパンケーキを焼いていく。記事が全て無くなる頃には二種類のパンケーキが、山積みになっていた。
「よし、これだけあれば足りるだろう。」
ちょっと作り過ぎた気もしないでもないが……うちのメンバーはみんなたくさん食べるからな。きっと問題ない。
まぁまぁ何はともあれ仕込みは終わったから、バイキング形式に店の中をセットするか。
「イリス、ちょっとこっち手伝ってくれないか?」
「んむっ!?ふぁいわかりました~。」
……今生クリーム指ですくって食べてたよな?
口のふちに生クリームついてるし間違いないだろう。ま、手伝ってくれてるから見て見ぬふりするけどな。
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