ボムパンプキンの調理
王宮に着いたところで早速ハウスキットを使い調理を始めることにした。
「今回は、トッピングはみんなの好きにしてもいいな。」
要するにパンケーキのトッピングだけバイキング形式にして自分オリジナルのパンケーキをつくってもらう。みんながどんな風にパンケーキを彩るのか楽しみだな。
「ヒイラギさん私にも手伝えることはありますか?」
「もちろんあるぞ。」
「手伝ってもいいですか?」
「手伝ってくれると助かるな。」
そう言うと表情を明るくしたイリスはすぐにコックコートに着替えてきた。
「それじゃイリスには、これとこれを切ってもらおうかな。」
イリスの前に三種類の果物を並べる。
「これって、前に食べた色が変わるアプルとスケイルフルーツ…それとベリリの実ですよね?」
「あぁ、今回はこれを切り揃えてもらうぞ。」
一度全ての果物を切って、それをボウルに入れた。
「どうだ、できそうか?」
「このぐらいでしたら大丈夫です。」
「じゃあ手を切らないように気を付けてな。」
果物の切り付けはイリスに任せ、俺はパンケーキを焼こう。
「パンケーキは二種類のバリエーションにしようか。」
一つはプレーンで、二つ目はパンプキンにする。パンプキンパンケーキには、ボムパンプキンを使おう。
バッグからボムパンプキンを取り出してまな板の上に置いた。
「この導火線に火をつけるんだよな。」
爆発して砕け散ったりしないか?いや、だとしたらちゃんと買ったときに注意してくれるはずだしな。
恐る恐る導火線のような蔓に火をつけると、火がゆっくりとボムパンプキンの実の方へ向かいそして……。
「おっ、中で爆発したみたいだな‥」
ボムパンプキンの中でボン!!という音とともに爆発が起こる。すると辺りに香ばしいカボチャの香りが漂い始めた。
半分に切ってみると、中からしっかり火が通ったホクホクの美味しそうな果肉が姿を現した。
「おぉ~、こいつはスゴイ野菜だ。調理が楽でいい。後はこれは皮を切り落として、果肉の部分だけ潰してペースト状にしよう。」
皮を切り落としてマッシャーで潰し、生クリームと牛乳を加えながらペースト状にする。後はホットケーキミックスと混ぜて焼くだけだ。
プレーンの方はホットケーキミックスに卵、牛乳を混ぜて生地は完成。
「よし、後は焼くだけだ。」
後は果物を浸けるシロップを作って、パンケーキを焼いていこう。
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