女性の味方コラーゲン
料理を盛り付け終わったので、皆を呼びに行くためにハウスキットの外へと出た。すると、やはりそこにはレイラが待機していた。
「お疲れ様でございます。ただいまシン様とお連れの皆様のもとへ使いを出しましたので、もうすぐ来るかと思います。」
「ありがとう。」
やっぱりレイラは有能過ぎる。こんな有能なメイドに囲まれて過ごしていたら、堕落してしまいそうにならないだろうか。
そうならない為にシンは自分でできることは自分でやっているのかな?と、そんなことを思っていると…。
「お兄さ~ん!!」
「ヒイラギさ~ん!!」
俺の名前を呼びながらシアとフレイがこちらへ向かってきた。奥にはドーナ達とシン、そしてリリンとライラの姿も見える。
そして俺のお腹にシアとフレイが飛び込んできた。そんな二人の頭を撫でながら俺は皆に声をかける。
「みんないらっしゃい。シンとリリンもよく来てくれたな。」
「ヒイラギの飯が食えるならば、来ないという選択肢はあるまい?」
「ま、せっかく用意してくれたのに断るのも無粋でしょ?」
みんな座れるようにソファーとテーブルを動かし、一つの食卓を囲んだところで、本日の夕食の料理を配膳していく。
「今日はロックリザードの角煮だ。コラーゲンたっぷりだから、遠慮せずたくさん食べてくれ。」
「「「「「「こらーげん?」」」」」」
イリス同様、みんなコラーゲンという言葉は聞いたことがない様子だった。
「コラーゲンっていうのは肌や髪を艶々にする美容効果があるんだ。」
その言葉にやはり女性陣は目をキラキラと輝かせていた。
「こ、これを食べるだけで綺麗になれるのかい!?」
「あぁ、だから綺麗になりたい人はたくさん食べるといい。」
コラーゲンはたんぱく質だからカロリーも少ないので太りにくい。女性からしたら、食べれば食べるほど綺麗になれる、まさに魔法の成分だな。
「さ、冷めないうちに食べよう。」
俺が手を合わせると、みんなも手を合わせた。
「「「「「「いただきます!!」」」」」」
食事が始まると同時……女性陣の戦争が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます