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題名を巡る挿話」への応援コメント

  • こんにちは。
    『十日間の不思議』、読んでみました。なんと青木さん訳の本が丁度図書館にあったのです(やったー!)。

    で、読了して「うーん」となっています。
    で……これ、そもそも地の文の「視点」の問題じゃないのかなぁという気がしました。近年特に増えている気がする、三人称視点で書いているけど、主人公の視点がまじっているスタイル――これが諸悪の根源(って言い方は問題あるかな)というか、そもそも「読者にフェアなミステリ」にはそぐわない形式だと思うんですよねぇ(まぁ、個人的に好みじゃないというのもあるんですが)。
    ミステリで、あくまで読者にフェアに書こうとすると、やはり主人公の一人称視点か、客観視点に、きっちり固定するのが一番良いのではと思うのです。謎解きとしてフェアかどうかを問わない変格ミステリなら、ありだと思うのですが。
    アカニシンノカイさんは、ミステリ小説の視点はどんな形が望ましいと思われますか?

    作者からの返信

    貴重な時間をさいていただき、ありがとうございます。
    私の知人も「ウーン」だったようです。「十戒とか聖書とかわからないし、マニアが偏愛しそう」とのこと。

    視点の話ですと、私はいわゆるワトソンの語り(一人称一視点固定)が推理小説にはマッチしていると感じます。
    視点の固定が肝心というのもありますが、腕がないので書きわけが難しいのです。
    臆病なAの語る世界と勇敢なBの語る世界は見えかたが違うはずなのですが、私がやるとみんな同じになってしまいます。
    Aの使う言葉とBの使う言葉には違いがあるはずなのに、油断するとみんな同じようになります。

    近年のエンタメは複数の人物が切り替わって語る形が増えている気がします。
    なんとなく楽しんでますが、成功している作品はかなりテクニカルなことをやっている印象です。