乱歩のおかげというか乱歩のせいというか

 日本におけるセイヤーズの評価がクリスティーに比べると格段に落ちるのは、乱歩がこのアンソロジーに「疑惑」を選んだからではないのか、と一日考えていました。

 他の作品、例えばウィムジィ卿の活躍する短編が選ばれていたら、また話は変わっていたのかもしれません。

 前は文庫の棚にセイヤーズあったんですが今みかけません。ちょうど新訳や新装版を出すにはまだ早いという谷間の期間なのかもしれませんが。

 でも今クイーンもヴァン・ダインも棚にあるのは限られていますから。

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