しゃべりかけてくるやつ

 ウォルポールの日本オリジナル編集の短編集『銀の仮面』を読み終え、短編「銀の仮面」の怖さの核みたいなものがつかめた気がしました。

 通勤中に毎日しゃべりかけてくるやつにイライラしてたまらない男が主人公の「敵」と、手放した家をなんとか取り戻したい女が主人公の「中国の馬」がお気に入りなのですが、二編に共通する「一つのことにとらわれる怖さ」みたいなものにヒントがありそうな気がします。

 とにかく「敵」は腰抜けるほどラストに驚きました。

 謎解きミステリーの意外な真相みたいなものとはまた違うビックリ。

 やたらしゃべりかけてくるやつに悪気がないのが怖い。

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