料理にたとえる
この「奇妙な味」というのは、実に定義付けが難しい。カクヨムさんには「恋愛」「SF」「評論」などジャンルわけがあります。いうならばミステリにおける「その他」。
と、まとめてしまいたいところですが、そうもいかない気もします。「密室」「アリバイ」「首切り死体」といった謎のテーマとも、「倒叙」「叙述」といったスタイルとも違うけれども、大きくジャンルをくくる輪郭線ないしはジャンルを貫く芯のようなものがあるはずなのですが、それがなにかはうまく説明できません。
言い訳じみていますが、これは私が説明できないというだけでなく、きっとたくさんのミステリ好きも説明できないように感じます。
「奇妙な味」なのだから、味覚、料理にたとえようと試みてみましたが、うまくいきません。
肉料理、魚料理といった素材(「密室」「アリバイ」「一人二役」といったものが該当?)による分類ではなさそうです。
味なのだから、激辛・こってり・さっぱりといった味付けの分類なんだろうと思えば、これもまた難しい。
あくまで主観ですが、刺激的な作品もあっさりした作品もあるように感じるからです。
では、フレンチ、イタリアン、中華といったスタイルによる分類が適当なのでしょうか。「本格」「ハードボイルド」「奇妙な味」と並べるといかにも自然に見えなくもないですが、これも個人的には腑に落ちません。
激辛イタリアンの肉料理も、さっぱりフレンチ野菜料理も、奇妙な味ジャンルには存在しうるように感じるからです。
でも、スタイルの分類で「無国籍料理」とするのが妥当のような気もします。
料理を持ち出したことで、かえってわかりにくくなってきました。
なかばやけになってきましたが、続けます。
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