思い浮かんだ作家の名前

「スペードという男」を読み返して、思い浮かんだ作家の名前があります。

 繰り返し書いて恐縮ですが、なんの前情報なく読むほうが楽しめるはずの作品ですよ、ということを今回も書いてから、その作家の名前を出します。

 以下、ややネタばらし気味です。

 いや、ネタばらしとしておきます。




!!!!!!!!


 その作家は鮎川哲也です。

「スペードという男」はアリバイもの。

 ハードボイルドにアリバイという組み合わせに違和感をおぼえるかたもいらっしゃるかもしれません。

 スペードという男をトムなんちゃらという別の名前に変えて「鮎川哲也が海外古典をリスペクトして書いた幻の原稿」として読ませたら、結構な数のマニアが信じるんじゃなかろうかというほどのクオリティ。

 あるいはクロフツの未発表原稿でもよいかも。

 実に見事なアリバイもの。

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