世界短編傑作集を読む

三人

　以前、短編ミステリーは登場人物の少なさが泣き所になりかねないといったことを書きました。

「偶然の審判」の主な登場人物は、たった三人。

　サー・ウィリアム、ウィリアムと同じクラブの会員のグレアム・ベリズフォード、ベリズフォードの妻。

　探偵を除けば、これだけしかいません。

　この作品、特に後半の展開は登場人物が少ないからこそスリリングなのかもしれません。

　もう一人、フレミング夫人という女性がおり、彼女は大変重要な役割を与えられています。