タイトルのつけかた

 今回から「窓のふくろう」を取り上げます。作者はコール夫妻。『百万長者の死』の人です。

 とてもうまい作品。再読ではなく、再再読してわかったのはタイトルのうまさ。これはスゴい。

 ここまでに紹介してきた古典は題名のつけかたという観点からすれば、どれも甘いといわざるをえない、といわざるをえないほどうまい。

 どこがどううまいか書けないのが悔しいです。本当にうまい。優れたミステリーは冒頭から素晴らしい。そして、二度、三度と読んで発見がある。

 これ、たぶん、二度読まれることを想定していないのに、二度読まれたときに炸裂する爆弾が仕掛けてあります。

 前回のヘミングウェイが想定外に長くなってしまったので、今回は五回程度を考えていますが、最終回はネタバラしをしてでもタイトルについて語りたいです。

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