なにも別に男でなくてもいいと気付く
ハードボイルドとはなにか。
これは難しい問題です。
まずは私が思うところの定義めいたものを提示しておきましょう。
端的に書けば、やせ我慢の文学です。報われない男の物語とも表現しました。
具体的にハードボイルドの作家名を挙げて考えていきましょう。
まずはいわゆるハメチャンロスマクから。
ダシール・ハメットはハードボイルド、ただし、個人的には好みではない。レイモンド・チャンドラーが一つの到達点。ロス・マクドナルドが本格ミステリ好きとしては理想。ただし、あるべきハードボイルドかと問われれば、疑問符がつく。
ハドリー・チェイス、ロバート・B・パーカーといった作家もハードボイルドでしょう。
この時代に男だ女だというくくりはアップデートが必要なのでしょうが、P・D・ジェイムスの『女には向かない職業』のコーデリア・グレイも、その師匠にあたる人物も、ハードボイルドを体現していると言えるのかもしれません。
難癖をつけるならば、少女が大きく成長してしまっているところ。リュウ・アーチャーのように探偵自身はインタビュアー的に立ち居振る舞ったほうが、周辺人物の変化がドラマチックに立ち上がるというのもハードボイルド的だと思うのです。
こんな感じでしょうか。
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