　年内に全五巻のレビューを終えるのは絶望的になってきました。

　マメにチェックしていただいているかたや、なにかのキッカケでまとめて読んでいただいているかたもいるようなので（ありがたい）、焦らず、丁寧に語っていこうと思います。

　今回から「イギリス製濾過器」です。

　このアンソロジーには、有名なトリックの作品がたくさん収録されています。「イギリス製濾過器」は密室もので、そのトリックも有名なのですが、これを知っているかたはマニアでしょう。

　これまで「ズームドルフ事件」や「茶の葉」など、有名なトリックを擁した作品に触れてきました。

　二作品の名前を挙げましたが、いずれもミステリーファンを離れて知られているトリックを扱ったものだと思います。

　では、「イギリス製濾過器」はどうか。

　あまり知られていないのではないか、と感じるのです。

　このトリックをご存知ならば、マニアでしょう。

　そして、この●●●●たトリックを愛せるならば、間違いなくマニアなはず。

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