「夜鶯荘」の作者は誰
今回から「夜鶯荘」を取り上げます。
まずは簡単なあらすじからまいりましょう。
アリクスは夫が死体となって転がっている夢を三度も見た。夫の亡骸のそばには結婚前に付き合っていた男の姿があり、元恋人が夫の命を奪ったことをアリクスは知っている。そして、アリクス自身が夫の死を歓迎している。奇妙な夢を発端に物語は奇妙な展開を見せます。
第三集もそろそろ中盤、時代はミステリ黄金期の前夜ともいうべき一九二〇年代に突入しています。『赤毛のレドメイン家』のフィルポッツの「三死人」(一九二一)、『悪党どものお楽しみ』のワイルドの「堕天使の冒険」(一九二四)ときて、今度の作者は誰か。
これがかのアガサ・クリスティなのです。
こう書いて「えっ」とビックリされるかたもいらっしゃるかもしれません。
驚きの理由は二つ、挙げられそうです。一つは「クリスティにそんな作品あったっけ」、もう一つは「クリスティの短編から一作選ぶのにそれなのか」。
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