ビル・パームリー
「堕天使の冒険」は、ビル・パームリーを主人公とするシリーズの一編。なぜか(世界短編傑作集に採られているからか、元の単行本にはなく「堕天使の冒険」だけが雑誌掲載のみなのか、)本作品をのぞいたシリーズ作品を集めた短編集『悪党どものお楽しみ』(パーシヴァル・ワイルド著 巴妙子訳 国書刊行会)があります(最近出たちくま文庫版には「堕天使の冒険」も収録らしい)。
『悪党どものお楽しみ』を読むと、このシリーズはカッチコチのミステリではなく、ギャンブルという舞台で踊らされたり踊ったりしている詐欺師とカモとその周囲の人のドタバタを描く、コントなのではないかな、と感じます。
ミステリとコントは相性がよいというか、紙一重な気すらします。
「堕天使の冒険」で一応の解決をみた後に読者にのみ示される光景というか全貌かは、ドタバタの茶番劇が終わった後に暗転からスポットライトがある人物のある作業を照らして提示されるとびきりのラストシーンのよう。
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