同じトリックでも

 今回はネタばらしはありません。

 前々回、触れた「ズームドルフ事件」と同じ原理のトリックの作品が手元にありましたので、読み返してみました。××××の作品です。

 後発の作品だからか、物語への溶け込ませ方はこちらのほうがうまい印象。ただ題名はひねってほしかったような。

 翻訳者のあとがきに、このトリックが当時としては珍しいといった記述があります。

 ここでいう「当時」は翻訳されたときではなく、元の作品の発表時でしょう。

 翻訳をした際は、問題のトリックは珍しくはなくなっていたらしいと読み取れます。

 翻訳者の世界には、この作家にはこの翻訳者というルールのようなものがあるのか、翻訳者の名前を出すと作家の名前も出てくるおそれがあるので、今回は一応、伏せます。

 一方、Hの作品は「ズームドルフ事件」と大きく違うかというと、共通する要素が多く、これもまた興味深いです。

 

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