第16話:ロボティクス・コロニー(3)

決戦の日がやって来た。


今日、『シャーク・ジャック』コロニーVS『バルフレイ』コロニーの定例試合が行われる。


対戦が行われるのは2つのコロニーの間にある機械森林エリア。機械の植物や木が生い茂る不思議な場所だ。


シャーク・ジャックは先に来て、バルフレイコロニーの到着を待っていた。


「遅い!遅いぞバルフレイ!!今日こそ貴様らを叩き潰してやろうと言うのに!!絶対に息の根を止めてくれる!!アッハハハハハ!!!」


村鮫の気迫がスゴい、鬼城は実兎に小声で話しかける。


「なぁ、実兎、そのバルフレイってコロニーとシャーク・ジャックってそんなに仲が悪いのか?」


「え、うーん、いやそうじゃないッスね。……バルフレイのリーダーは鮫ちゃんの旦那なんスよ。……二人でどっちが強いチームを作り上げるか競いあって、ソレが白熱して、今じゃ相手をボコボコにするのが生き甲斐みたいな、そんな感じッス」


「はー、歪んでんな……」


そこに3つの巨大な影が突然落下して来る。

ドライブアーマーだ。

落下してきたドライブアーマーは地響きと共に地面に着地した。


3つのドライブアーマーのうち、中心に立っていた黒色で炎の紋章が着いた機体のコックピットが開く。


「待たせたなぁ!ハニー!!今日こそ貴様のコロニーをズタズタにしてやろう!!フゥーハハハハハハ!」


中からガタイがすごくたくましい、ピンク髪の男が飛び降りながら叫ぶ。

ハニーというのは、村鮫の事だ。


「遅かったなダーリン!!返り討ちにしてやるよ!!アッハハハハハ!!……ん?ダーリン、メンバーが3人しかいないようだが?」


村鮫も負けじと大声で喋る。ダーリンとは飛び降りた男で、村鮫の旦那の事だ。そして夫婦揃ってムキムキのバキバキだ。

村鮫の問いにダーリンはよくぞ聞いたと言わんばかりに叫ぶ。


「ちょっと色々あって、二人来れなくなったのだ!!だがハニー!貴様を叩き潰すのは3人で十分だ!!フゥーハハハ!!」


「そうは行かないよ!!ハンデで勝っても嬉しくもなんとも無いからね!!ならばこっちも3人で戦おう!!アッハハハ!」


「その心意気や良し!!流石はハニー!!じゃあメンバーを選ぶが良い!!フゥーハハハ!!」


笑いながらじゃないと喋れないのかこの夫婦は、と思っている鬼城の袖を実兎がくいくいと引っ張る。

鬼城が振り向くと実兎はもじもじと、何か言いたげにしていた。


「先輩。えっと、マジすみません。昨日から呼んどきながら、スゲー言い辛いんスけど……メンバーオーバーで、先輩もう用済みッス……」


「……そうみたい……だな……あと言葉をオブラートに包め……」


ハニーが振り向いて鬼城と実兎を指差して叫ぶ。


「実兎っちゃん!鬼城ちゃん!そしてアタイ!!このメンバーでいくよ!!」


「え?」「は?」


予想外の指命に鬼城と実兎は困惑する。そんな二人を見て、村鮫は笑う。


「アッハハハハ!!昨日、小判ちゃんと板地ちゃんに勝っただろう?だから今回のメンバーはアンタらだ!!小判ちゃんと板地ちゃんもそれで良いだろう!?」


小判と板地もやれやれと頷く。


「まぁ、仕方ありませんね。昨日、負けたのは事実です。それに、新たに来た若者に道を譲るのも私達の役目と言えるでしょう」


「まぁ、しゃあねーな!新メンバーの鬼城にも実践の楽しさを分かって欲しいしな!!」


臨時で来ただけだと言うのに、鬼城も既にチームメンバーの一人の様な雰囲気だ。

メンバーは決まったので、ハニーが大声でダーリンに叫ぶ。


「ダーリン!ウチの新しいメンバーを紹介するよ!鬼城ちゃんだ!アッハハハ!」


「あれ、君は……!!まぁいいか!よろしくな!!ただ俺のハニーに手を出したら殺すからな!!フゥーハハハ!!」


「ダーリンったら!!鬼城ちゃんは、実兎っちゃんの彼氏だから大丈夫さね!!アッハハハ!!」


「違う!」「違うッス!!」


鬼城と実兎は違うと叫んだが、村鮫夫婦の笑い声に掻き消されてしまった。

とりあえず、対戦メンバーは固まった。


「フゥーハハハ!!では正々堂々と……叩き潰してやるぞ!ハニー!」


「アッハハハハ!!やれるもんなら……やってみるさね!ダーリン!」


全員ドライブアーマーに乗り込むと、持ち場に向かって発進した。




◆◆◆




鬼城は持ち場について、戦闘開始を今か今かと待っていた。

開始はこのエリアにある機械樹の花が咲いた時……機械樹の花は、正午ピッタリに咲くのだ。


実兎から鬼城に通信が入る。


「人数は減りましたが、作戦はそのままッスよ……今回は本当に先輩が要ッス。分かってるッスね?」


「ああ。腕がなるぜ……」


「特に気を付けるのは、ダーリンさんの乗る『バルフレイG』ッス。彼の相手は鮫ちゃんの『シャークG』にまかせとくッスよ」


機体の命名に共通点を持たす辺り、この夫婦は本当に仲が良いのだろう。


「なんと言っても村鮫夫妻は、どちらも元自衛隊員ッスからね。圧倒的ッスよ……!!」


「あのさァ実兎。そういう情報はあらかじめ言っておいてくれねェかな……」


元自衛隊員なんて初めて聞いた、鬼城はちらりと村鮫の機体を確認する。

村鮫のドライブアーマーは鮫の模様が書かれたピンク色の機体だ。

一際巨体で、ごつい。力強い、巨大なゴリラのような風体だ。大きなハンマーと、盾を装備し、肩にビームライフルを一つつけている。

ファンシーな色合いに、似合わない恐ろしい鮫の顔が少し滑稽だ。


あの機体が相当やべェーとか、鬼城には全く想像がつかなかった。



カラーン、カラーン



鐘のような音が鳴り響く。

音の方を見上げると、巨大な機械樹の銅の花が、開き始めていた。


「アッハハハハ!いくよ!!アンタ達!!」


戦闘開始と共に、烈怒騎眼羅をシャークGが担ぎ上げる。

同時に、実兎のキラーラビットが出力全開でまっすぐ上空に跳び跳ねる。


空中100mほどまで飛び上がった実兎が下を確認して通信を行う。


「2時の方向に2体。11時の方向に1体。二手に別れてるッス!」


通信を聞いた村鮫は、11時の方向を向き、その方向にある高い機械樹に向かって思いきり烈怒騎眼羅を放り投げた。


「いけ鬼城ちゃんっ!!」


轟音と共に投げ飛ばされた烈怒騎眼羅は、200メートルほど飛んで、6本の足で機械樹に張り付いた。

張り付くと同時に瞬時に銃口を動かす。狙うは孤立して動いている1体だ。


標的をモニターで目視して、鬼城は大きく息を吸って吐く。


BANG!!


2発同時に重キャノン砲が火を噴く。反動で烈怒騎眼羅が樹から落ち、衝撃で空気が揺れ、草木がざわついた。

標的まではは7000mといった所だが。2000m/秒程で飛ぶ砲弾の為、着弾までは2.5秒といった所だ。



当然、鬼城ならその程度外す訳がない。



BOOM!


遥か遠くで、2発の砲弾を受けたドライブアーマーが爆発した音が聞こえた。


ガーガー、とシャーク・ジャックのチームの通信機が鳴り始める。通信相手は敵の大将……ダーリンだ。


「やってくれたなハニー!!……まさかとは思ったが、やはり彼はあの射撃の名手、Mr.鬼城だったんだね!一本とられたよ!」


「へぇ、あんた、俺を知ってるのか?」


自分の名が出たことに驚いて、落下後の体勢を整えながら鬼城が反応する。


「当然!自衛官の部下達がことごとく大会で君に勝てなかったんだ。その上、悔し泣きしてる選手達の前で優勝メダルにサインして大笑いしながら観客に投げ渡す、『ド外道の鬼城』の名を忘れられる筈がないよ!フゥーハハハハ!!面白くなってきた!まだこっちは二機残っている!負けないよ!!」


そういうと一方的に通信はガチャリと切れた。

話を聞きながら実兎は、鬼城の二つ名はスポーツマンにつけられる物じゃないなと感じた。


「ダーリン、随分と余裕じゃないか……ねぇ実兎っちゃん、ダーリンの隣には誰がいた?」


「青くて刺々の機体、ツァンさんッスね。間違いないッス」


「アッハハハ!ツァンか。厄介だね!……やつらは恐らく挟み撃ちで来る。もし挟まれたらツァンはアンタ達に任せるよ。そしてアタイがダーリンを殺る!!」


烈怒騎眼羅が二人に合流する。


「鬼城ちゃんを真ん中に、両弦をアタイらで固めて進軍するよ。もし正面からぶつかれれば、数の面でこっちが有利だからね!」


進軍しながらキラーラビットが前方の生い茂る森に向けて索敵ドローンを発射する。

敵は隠れながら進軍するであろうから、もうジャンプで見つけることはできない。


最初に敵を見つけた方向へ、しばらく進んでいると実兎が声をあげた。


「索敵ドローンが2つ、破壊されたッス。ヤバイッス。これはもうアタシら見つかってますよ!」


「進軍やめ!ここで敵を迎え撃つよ!」


機械のジャングルの中、3体のドライブアーマーは臨戦体制に入った。辺りは巨大な鉄の柱やコードが生い茂っていて視界が悪い。


そこに突然コロコロと、1メートルほどの丸い物が転がってきて烈怒騎眼羅の足下で止まる。


「あっ、それ!」


キラーラビットが烈怒騎眼羅の目の前に走り込み、丸いものを蹴り飛ばした。


BOOM!!!


空中で丸い物が空間を収縮させ後、大爆発を起こした。空間収縮爆弾だ。

キラーラビットが左手のバルカン砲を爆弾が転がってきた方向へ、広範囲に発射する。


バルカン砲の弾が何もない空中で何かに当たったかのように、突然弾ける。

すると、空間がバチバチと光り始め、青く刺々しいフォルムのドライブアーマーが突然何もない空間から姿を表した。


「ステルスでツァンに回り込まれてるッス!!」


実兎がしゃべるのと同時に、反対側の森から木を薙ぎ倒しながら巨大な黒い機体……ダーリンの操るバルフレイGが現れた。

村鮫の言うとおり、挟み撃ちにされたのだ。


「アッハハハハ!!来たねダーリン!!いくよ!!」


シャークGがバルフレイGに向かってブーストをふかし、突撃する。

振り上げたハンマーが赤熱し、盾が大きく展開する。

それに呼応するように、バルフレイGは持つ巨大な斧に電撃を纏わせ、ビームシールドを展開した。


実兎と鬼城は命令通り、ツァンの機体を倒す事に集中する事にした。

烈怒騎眼羅が、振り向く頃にはツァンは再度ステルス機能を使用し、透明になった。


「実兎!なんか見つける方法はねェのか!」


「攻撃を当てれば、一瞬ステルスはとけるッス。あの装甲なら一発でも先輩のキャノン砲を当てられれば、倒せる筈ッス!」


実兎はバルカン砲をバラバラとばら蒔く。

だが当たる気配は無い。


BANG!


その時、烈怒騎眼羅の足が一本吹き飛んだ。ツァンのステルス射撃だ。

烈怒騎眼羅は一瞬バランスを崩し、倒れる。

眼の端で弾が飛んできた方向を捉えた実兎はバルカン砲を連射する。


数発がツァンの装甲に当たり、穴を開ける。

姿が浮かび上がるが、烈怒騎眼羅は体勢を建て直す途中で砲弾を打てない。


「実兎!俺の射線上に、アイツを誘き出せ!」


キラーラビットが姿を表したツァンの機体に向かって走り出す。

バルカン砲を連射しながら近づくが、ツァンは機械樹の影に隠れ再度透明化をしてしまった。


キラーラビットは大まかな当たりをつけ最後の補助武装であるクラスター爆弾を発射した。実兎の唯一の大火力武装だ。

一つの大きな爆弾が空中に舞い上がると、小さな爆弾へと別れ、当たり一面を爆撃する。


だが、広範囲爆撃だと言うのに、ツァンには当たらなかった。既に移動した後だったのだ。


「先輩!」


実兎は叫ぶ。爆弾は直接当てようとはしていなかった。ツァンの移動先を誘導する為の物だ。爆撃を避けるためには、烈怒騎眼羅の目の前を横切らないといけないように発射した。

実兎の呼び掛けを聞いた鬼城は烈怒騎眼羅の重キャノン砲が向いている方向にツァンが動いたと理解した。


BGNG!


左腕の重キャノン砲が1発火を噴く。ただしツァン本体ではなく、地面を狙った。

砲弾は地面を深くえぐり、土砂を広範囲に巻き上げる。


弾けた石のつぶての一つ、鬼城の向いている方向を動いていたツァンの機体に当たる。それにより透明化が一瞬解除される。


「見つけたぜ……」


BGNG!


右手の重キャノン砲がツァンの機体の胴体を貫く。


BOOM!!


ツァンの機体はその場で爆発し、残骸が飛び散った。


「やった!!」


実兎が歓声を上げたその瞬間。

烈怒騎眼羅が頭から巨大な斧で真っ二つに両断された。


「グエーーーッ!」


「そんな!先輩!」


BOOM!!


轟音と共に烈怒騎眼羅が爆発する。鬼城は呆気なく死亡した。

炎上する烈怒騎眼羅の後ろから現れたのはバルフレイGだ。


そしてその遥か背後には、スクラップと化したシャークGが倒れていた。

だがシャークGも一矢報いたようで、バルフレイGの肩の迫撃砲は破壊され、片足が軋み、盾を持つ左腕が千切れ飛ぶ大ダメージを負っていた。


キラーラビットのコクピットの通信装置がガーガーと鳴る。

通信相手はダーリンだ。


「あとは君だけだ。実兎君!覚悟したまえ!フゥーハハハハ!」


「くふふ。所詮鬼城は我がチームにて最弱。それに奥さんにけっこーやられた様じゃ無いッスか……そんなんでアタシに勝てるッスかね!!」


実兎はバルカン砲を放つ、それを見たバルフレイGが突進を開始する。

ツァンの機体とは違い、装甲が分厚い。バルカン砲の弾が通らない。


バルフレイGが横薙ぎに大きく斧をふるのをジャンプでかわし、相手を飛び越えながらレーザーブレードで斬りつける。

キラーラビットは地面に着地すると同時に手首を回転させレーザーブレードをバルフレイGの背中に向かって降る。

ギャリギャリギャリと金属が削れ、一瞬の内にバルフレイGの肩と背中に大きな傷ができた。だが、内部までは達していない。


振り返りながら大降りに振られた斧を、キラーラビットは大きくバックジャンプをしてかわす。


「強いね!流石はシャーク・ジャックのエースだ!だが火力不足は補えないよ!」


「それはどうッスかねぇ?」


キラーラビットはバルフレイGに向けて走り出す。

接近したキラーラビットに向かってバルフレイGが斧を降り下ろす。


実兎はあえて避けず、キラーラビットの左腕で受けて、斧の軌道をそらす。

左腕が切断されて宙に飛ぶが、実兎は意に介さない。

懐に踏み込んだキラーラビットはレーザーブレードをバルフレイGの装甲に突き刺した。

だが、固い、レーザーブレードは突き刺さったが、内部の重要機関までは達していない。


「やはりパワーが足りない!フゥーハハハハ!!!」


バルフレイGが斧を改めて振り上げる。


「だから、こうするんスよ!!!」


実兎は突き刺さったレーザーブレードを思いきり蹴り込みながら後ろに飛んで振り下ろされた斧をかわす。

何100トンを越える機体を軽々とジャンプさせる強靭な足に蹴られ、レーザーブレードが深く突き刺さる。

刃が届いた先はドライブアーマーの心臓部となる動力コアだ。


バチバチと電気がバルフレイGを包み込む。



「やられたな……フゥーハハハハ!負けたよ!!完敗だ!!!」



BOOM!!



バルフレイGは巨大な煙を上げて爆発した。




◆◆◆




「ダーリン!!また腕を上げたんだね!!楽しかったよ!!アッハハハハ!」


「ハニー!!とても悔しいよ!!君に盾と迫撃砲さえ壊されてなければ!!でも悔いはないよ!フゥーハハハハ!」



村鮫夫妻は深くハグをした後、二つのコロニーのメンバーに向き直った。

ダーリンが笑いながら語りかける。


「みんな、今日もありがとう!!シャーク・ジャックコロニーには、6トン分の機鉱石を渡そう!!次は負けないよ!!フゥーハハハハ!!」


「アッハハハハ!!また一ヶ月後!戦おう!こんなに歯応えある敵はなかなか居ないからねぇ!!」


そう言った後、ハニーはビシッと鬼城を指差した。


「そして、鬼城ちゃん!アンタは今日から!バルフレイのメンバーになる事が決定したよ!!」


「は?」


鬼城は困惑する。勝手にメンバー入りされそうとは思っていたが、いきなり敵コロニーに電撃移籍が決定するとは予想外だった。


「フゥーハハハハ!!実は今日来れなくなった2人のうちの1人が、独立して新たなコロニーをつくったのでね。腕の立つ補充メンバーを探してたのさ!聞けば鬼城君は、臨時メンバーと言うじゃないか!それならということで、私のチームに入ってもらう事になったのだ!!」


他の人たちがぱちぱちと拍手をする。


「おめでとう!」


「元気でやれよ!」


「これからよろしくな!!」


「先輩!次からは敵同士ッスね!コテンパンにしてやるッスよ!」


村鮫夫妻の怒濤のノリになれているリアクションで、口々に勝手な事を言うメンバーに圧倒されて鬼城は一歩引き下がる。


「……お、俺の了承無しかよ。まぁ、別にいいけどよ。仕事があるからあんま来れねぇぜ?」


了承してくれた鬼城を見て、ダーリンが高らかに笑う。


「フゥーハハハハハハハ!!!構わないさ!実兎君と同じ運営なんだろう?よろしくな!!『ド外道の鬼城』君よ!!」


「……分かった。分かったが……その呼び名はやめてくれ……」



その言葉を聞いて、村鮫夫妻の大きな笑い声と共に、皆の笑い声がこだました。




ロボティクス・コロニー。

それは枯渇した資源と、それを奪い合う為の闘争が支配する、混迷を極めたワールド。

鋼鉄の巨体同士が火花を散らしてぶつかり合い、熱狂と興奮が全てを支配する。

そんな豪快なワールドでは、小さな事などどうでも良い。笑い飛ばす事が大切だ。


その点で言えば、ハニーとダーリン……村鮫恭子と村鮫剛士のコロニー程、このワールドを楽しめるチームは無い。



そんな幸運に気がつかないまま、実兎と鬼城はこのワールドにドハマりするのであった。







【 ロボティクス・コロニー編 完 】

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