いただいた感想から気をつけてみる
こんばんは。ちょっと仕事の休憩。休憩で書くのが楽しいっていいですね。
ファンタジー葉桜から「雪を溶く熱」の反省会に移行の続きです。
「葉桜の君に」第一作の投稿を終え(こちらはシリアス)、フィンディルさんに見ていただいた「海が太陽のきらり」の感想をもとに、雪溶くでは気をつけたかったこと&チャレンジ。
フィンディルさんについては企画ページでゆあんさんがご紹介なさっています。ちょうど今日、私もこの件をかこうと思っていたのでタイムリーでした。
「きらり」は遠方出張の電車の中で書いて、確かホテルで仕上げてアップでした。
言い訳にしかなりませんが、大した見直しもせずにアップ。細かい粗は相当。もう、だめですね。
そうした馬鹿なポカミスが多すぎる恥さらしは別として……(以後気をつけるようになりました。まだまだですけど)」
ご感想を踏まえて、「雪を溶く熱」でのチャレンジは「美冬視点」一人称です。
初めはこれまでの企画第一作と同じく、中途半端三人称にしようかと思いましたけれど、登場人物の視点を混ぜない完璧な三人称を書けるほどの技量はまだない、と思いました。そこでまずは一人称で登場人物の視点に徹することから始めよう、と。
これは構成の上で、一人称、美冬視点を取るのが「気づいたら流れていた涙」という「書きたいこと」を書くのに有利だったこともあります。
そこから文を書いていくにあたり、美冬の視線がどう動いてどんな風に視界に入った物を捉えるのか(はじめの場面では、暖簾をくぐって目に入るお母さん、その向こうの調理場に板前さんがいない。廊下の場面では、仄暗い廊下から雪の降る庭を見た時、桜がどこに見えるか。塀の上に枝が出ている場合、夜の闇だけど桜が見えるならどうしてか→雪が白いから、など)。あとは聴覚と触覚にも美冬が感じるのはどこまでか、記憶に残るのは何か、考えてみる。
バスは上からでも見える。でもバスが人を乗せるときの扉の開閉音や停止したエンジン音まで未冬に聞こえるのか。エンジン音の周波数が届く距離を調べてボツにしました。ならば秋人が乗り込む、ないしは扉の開閉や他の乗客が降車するとき、視覚で見えるとすれば車体の揺れ。
秋人とのやり取りで、最も記憶に残るとしたら何か。触覚か、でも着物は何枚も重ねているしそこまで残るのか、むしろ地肌近くにある吐息は触覚に訴えるものが強いからこっちを選択、など。
そしてもう一点。描写にこだわるなら、単純な描写は作りたくない。
フィンディルさんのご指摘にもあった通り、描写のための描写もまだまだなのですけれど、やっぱり物語で文章なので。
そこから、美冬の感覚で捉えたものの描写に、美冬の感情を投影できないものか。
冷たい手すりに触れたとき、落ち着いていたり雪が綺麗だな、って思うだけなら「気持ちいい」「うわ冷たい」かもしれないけれど、がむしゃらに掴んだらただ冷たいのでなくて痛いはず。
着物が雪上に落ちたとき、美冬にそれを見てる余裕なんてないのだから、気がつくのは耳に聞こえる音、そこから気付くはず。
でも描写に感情を投影させようと思うと本当に難しい。
私は他の企画参加の皆さんのような非凡な発想力に自信はありません。本当に皆さん、どこからそのアイディアが来るのか、驚くばかりで。
褒めていただけるところはどこかな? というと、いつもみなさんからありがたいことに、情景にはお褒めの言葉をいただきます。
本当にまだまだ、語彙も足りないし、書いていてもっと別の新しい表現ないのかと思うので過分なほどにです……。しかしお褒めの言葉は素直に受け取らないと失礼だと、自己反省もしています。
この両者があるので、常に怖いのは「描写だけ」の話になってしまうこと。
めちゃくちゃ怖いです。特に筆致企画はプロットの枠があるので、本気で怖いです。え、これでいくの? って。
そのような次第で恐々としながら、とにかく記憶と想像をかき集めて物語に使える五感の経験を思い出す思い出す(想像する想像する)作業。古民家を訪ねたときの廊下の様子、旅行で丘の上に止まった時に町向こうに海が見えた感じ、寒い日に金属に触ったときってどんなだったっけ、生理中の頭痛でぼーぅとズキズキな感じ(笑)などなど。
どこまで反省がいかせたかは分からない。ただ、筆致企画のいいところとして、まだ未熟なところはコメントをいただき直すこともできました。改善できたかどうかはこれまた自分次第。何はともあれ、「雪を溶く熱」は、ある意味「きらり」の反省会にもなったのでした。
気がついたら長々と反省していた……(反省会は読み直さずにアップしますことを謝罪します)
ただ一つ言いたいのは、読んでもらえて真摯なご感想をいただくのは、「どんな小さなことからでも気をつけてみよう」という意識に繋がるので有り難いです。
感謝です。
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