「雪を溶く熱」解題とか
こんばんは。
ずぼらなのでこの反省会をまたエッセイにずらすかもしれません(区分けが自分でつかなくなりそう)。
それは置いておいて。
表題の通り、話を書き始める際の自分なりのお題解釈の小噺です。手短に。
葉桜反省会をやっていましたが、新しい企画「雪を溶く熱」の方の解題に突然のシフトです。作品は以下。ネタバレ含みますが、この反省会のフォロワーさんはもうすでに読んでくださっているのですよね。ありがとうございます。未読の方は作品読了後に読んでいただけたらと思います。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054898630086
タイトルとプロットを見て、かなり早くにばっと思い浮かんだ場面が、「雪を溶かす涙」でした。美冬は涙を落とす。雪という同じ水を由来とする物質でも涙は暖かい。きっとこれは、ゆあんさんが言っている雪を溶かすものは涙に違いない(と勝手に解釈)。
この点は譲れない、として固まり、終盤の場面の泣く美冬は早々に決まりました。
もう一つ早めに決まったのが、「桜が咲く中での雪」。
この点は、「葉桜」ときて季節外れの「雪」と言ったらこれしかない。葉桜の後に雪とするならゆあんさんの狙いもきっと繋げたいってことだ!(と(甚だ)勝手に解釈)。あと、自分が昔見た、桜が開花している中で咲いていた雪がとても綺麗で、その印象が強かった、そして書きたくなった、と言うのが、正直なところ大きい理由です(笑)。
でも葉桜→雪をつなげたいという気持ちはあって、雪を溶かす熱の上に桜を載せました。
***追記***
書き忘れていたので。
直前のファンタジー葉桜で使ったもので、「桜吹雪」は「雪」に似ている、という類似性がありました。新しい企画が始まる直前も直前、前日にファンタジー葉桜を書き上げたものですから、このイメージも強かった。というわけで、雪と桜の吹雪く様子を重ねました。
また、冷たい雪に対して桜は希望、というか新しいものへ進む、というプラスのイメージもどこかにあって、それも効いたのだと思います。
****
以上の通り、ゆあんさんが提示したプロットとタイトルを読み、ここに込められたものは何か、という一書き手「蜜柑桜」の解題となりました。
ついでに筆致企画ももう四回目。皆勤賞です。桜と雪、で前回の葉桜要素が入るなら、他のも入れちゃおう、とさりげなく。
具体的にどこ、というのはないけれど舞台のイメージは北陸。苗字は加賀藩の上役などからお借りしています。そこで雪景色の向こうに「海」の見える街にしよう。
これで「きらり」の海を入れました(非常にさりげなく)。
そしてもう一つの「明日の黒板」はどこに来るか。
春子は海外に行ってしまいます。
さて秋人のお父さんは何人でしょうか。
と、言ってみましたが、「黒板」のエレメントをどこに入れたものかな、と思った時にはすでに海外要素は入っておりました。
事後的に見つけた形です。でもまあ、結果的に自己納得。
上述の手順(部分的には偶然)を経て、「雪を溶く熱」は誰も気がつかないさりげなさで筆致四回を踏んだ形となったのでした。自分の満足のための遊び心です。
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