第49話 バーチャルアーミー(後編)
タイガ達は攻撃を続け、バーチャルアーミーを追い詰めた。
「もう一息だ」
すると、ものすごく激しい熱風が発生し、それはタイガ達を襲った。
それは周囲のありとあらゆるものを吹き飛ばしていった。
タイガ達は押されながらもどうにか耐えた。
バーチャルアーミーは高温のガス状のバリアーをだし、攻撃をはじいた。
もう、終わりだと思ったら、バリアーが徐々に薄くなっていった。
「あっ、バリアーが消えたぞ!よし!」
バーチャルアーミーの目の前に突然、数多くの大砲が装備されている壁が出てきた。
「ナンダ」
バリアーが消えたと同時に大砲付きのブロックの壁でバーチャルアーミーを囲み、攻撃した。
バーチャルアーミーは激しくもがいた。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「まっ、まずい!あいつらの記憶とバーチャルアーミーの記憶が作用しあってる。このままではバーチャルアーミーが誤作動でくたばってしまう」
夢魔(ムーマ)の構成員達はあせった。
「フッ、ありとあらゆる人間の魂でできてるバーチャルアーミーがそう簡単にくたばるか」
タイガ達はこれで勝ったと思った。
「よし、いいぞ!」
「やった!」
しかし、バーチャルアーミーは全身のエネルギーを集中し、体中からビームを放った。
「おい、煙の中になんかゆっくりと動いてる」
「えっ、うそ!?」
煙の中から目を真っ赤にしたバーチャルアーミーが姿を見せた。
バーチャルアーミーは中指を立てた。
「へっ、簡単にはくたばらないってわけか。面白くなってきたぜ」
バーチャルアーミーはよりいっそう、激しく攻撃し、さらに大量のクリーチャーを放った。
「な、なんだあれ?」
「剣を持った骸骨がいっぱいいる」
「デスボーンズ」
「鎧とかをだそう」
タイガ達はサムライランドでの記憶を元に鎧をだし、体につけた。
「なんかものすごくふいんきでてきた」
タイガは果敢に応戦するもかすり傷を受ける。
タイガ達は徐々に追い込まれていく。
やられそうになった時、誰かが援護した。
「だ、だれ?」
「ちょっといい?もしかしてリョウイチ?」
「うん、でも、今はそれどころじゃないでしょ?」
ヒロはあの時のことを謝った。
「いいんだ。今はあの化け物を倒す事に集中して」
「分かった!ありがとう」
「ヒロ、お前、良い友達を持ったな」
タケシは次々と襲い掛かってくるピンチに参ってしまいそうだった。
すると、タケシのところに1人の少女がやってきた。
リトルツバサだ。
その瞬間、タケシの目の前にはある場所が広がっていた。
それはリトルツバサとある約束をした場所だった。
それは少しだが徐々に鮮明になってきた。
「タケシ、落ち込むなよ!タケシはすごく強いんだ」
タケシは思い出した。
誰にも負けない強さを手に入れる、今よりももっと強くなる、どっちがより強くなれるか競争しようと誓ったあの日のことを。
「俺には俺にしかない強さがあるんだ」
さらに、キュートな猫の兵隊もタイガ達に加勢した。
タイガ達のモチベーションは上がり、バーチャルアーミーと見事な善戦を繰り広げた。
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