夢魔

第43話 最高のアトラクション

ワンダーバードは夢魔(ムーマ)と話していた。



「彼らは現実の世界に戻りたいようです」


「そうか。では、最高のアトラクションを用意しよう」


「アレをだすのですか?」


「そうだ」


「バーチャルアーミー、少し遊んでやれ」


「ハイ、ワカリマシタ」


不気味な機械音と共にそいつはうなり声をあげた。


バーチャルアーミーは仮想世界の番人と言うべき存在であり、仮想世界を構成する全ての情報を守り、バグがあれば直ちに修正し、コンピューターウイルスが侵入すればそれらを除去する等の役目を果たしている。


ショウはワンダーバードに合図をした。


「報告したか?」


「ええ」


「あいつらを目的の場所まで誘導しろ」


「分かりました」



ショウはタイガ達に聞こえないように指示を出し、ワンダーバードは気づかれないようにショウの元を離れた。

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