第24話 オタクランド
タイガ達の目の前には不思議な光景が広がっていた。
その光景は見る者の目を一瞬にして奪っていった。
そこにはアニメにでてくる可愛い美少女がたくさんいた。
ヒロはその美少女に釘付けになっていた。
もっと奥へと進んでいくとおもちゃが行進したり、直立で並ぶ猫やおっさんみたいにだらけてる猫がいた。
「何か不思議な所」
タイガ達はとても不思議そうに思った。
すると、タイガ達は喧嘩を目撃した。
見に行ってみるとオタクを差別する人に抵抗すると言ったものだった。
オタクだってプライドを持っていると主張して抵抗している人達に激しく暴行を加える、罵声を浴びせると言った光景が広がっていた。
すると、どこからともなく光が差し込み、オタクを差別する人達は消えていった。
「なんだろう、あれ?」
「もしかしてバーチャルアークがやったんじゃないの?」
「でも、ここにバーチャルアークって言うのはないと思うけど」
「もしかしてここの近くにバーチャルアークがあるんじゃないの」
「俺らが行く先々に不思議な光景が広がっていたし、いろいろと摩訶不思議な出来事が起こった。ってことはこの世界そのものがバーチャルアークって考えられるけど」
「なるほど」
みんなは感心した。
「とりあえず、あの人達にバーチャルアークについて何か知ってるか聞いてみようぜ」
「うん、そうだね」
タイガ達はオタク達と接してみることにした。
「すいません、ちょっと良いですか?」
「何?」
「聞きたいことがあります」
「良いけど」
「バーチャルアークについて何か知ってることはありますか?」
「バーチャルアーク?さぁ、知らない」
「ごめんね。力になれなくて」
「大丈夫です、ありがとうございます」
「バーチャルアークについて何も知らないみたい」
「そうか、じゃあここを後にするかと言いたいところだが面白そうだし、もうちょっとここで遊んでいくか」
「良いね」
「もしかして、ここに来たのは初めて?」
オタク達が接してきた。
「そうだよ」
「もしよかったら、ここを案内するよ」
「おう、サンキュー!」
タイガ達はお互いに自己紹介したり、身の上話をしたりして、盛り上がった。
社会問題に関することも少し話した。
「オタクがそうでないものを差別しているって言うのを結構聞いて、オタクはちょっと威張った感じってイメージあったけど安心した」
「オタクだからってみんながみんなひどいわけじゃないよ」
現実世界ではバーチャルでアニメに出てくる美少女と触れ合う、立体映像でアニメに出てくる美少女と触れ合う(実際に人間と触れ合っているような感触や体温を味わえる)、夢魔(ムーマ)の影響でオタクアニメに登場するキャラクターがかっこいい感じになったり、学校の教材にもオタクアニメに登場するキャラクターが用いられるなどオタク文化がありとあらゆる所に浸透していったため、オタクブームが盛んになっていった。
その一方でオタク差別は解消されていったが、オタクがそうでないものを時代遅れだと差別する、バーチャルに依存して社会生活ができなくなる人が急増していると言った社会問題が深刻化していった。
タイガ達は変わった猫と触れ合ったりして、オタクランドを楽しんだ。
「めっちゃシュールだけど、超かわいい!」
猫と握手したり、猫に頭をなでなでしてもらった。
猫は肩をもむと言ったサービスもしてくれた。
タイガ達はオタクについて語り合った。
「最近ではアニメにでてくるキャラクターをコンピューターが解析して作る本物の人間そっくりでしかも等身大のアンドロイドが流行ってるんだ」
「ふ~ん」
「さらにそのフィギュアで本物の人間と同じような感触や体温も味わえるんだ」
「おぉ、すげぇな」
「だろ?」
「オタクもそうでないのも仲良くしないとな」
タイガ達はオタク達ととても仲良くなり、彼らの住まいへと足を運ぶことにした。
ところがタイガは様々なトラブルをやらかしてしまった。
マナーを守れ!といろいろな注意を受けた。
すると、タイガは怒ってしまい、喧嘩が始まった。
「先に住んでいる方の権利が大事だろ!」
「だまれ、しゃべんな!」
なぜかヒロはアイヌ人の先住権を認めるかどうかと言う問題やインディアンに関する問題を思い出していた。
「先住民と後から来たものの間ではああいう風にして争いが起こるのか」
その後、どうにか打ち解けあい、オタク達と一緒に迷路ボールのような近未来都市を作った。
「おぉー、いい感じじゃん!」
みんなで一緒にその都市で遊んだ。
しかし、タイガ達はいろいろとやらかしてしまい、ちょくちょくオタク達と喧嘩してしまった。
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