第11話 創造ワールド

「無事にダイナゾーンを抜け出した君達にご褒美です」



ワンダーバードは高らかに言った。



「えっ、なになに?」


みんなはとても嬉しそうだった。


「ここは創造ワールドです。自由に創造して頭の中で考えたものをどんどんだして下さい」


「じゃ、やろうぜ!」


みんなは目をギラギラと輝かせ、まるで少年みたいだった。


タイガは野球のスタジアムを作って、野球をやり、宇宙空間のようなものをだして、宇宙船のようなものもどんどんだした。


「これぞ、男のロマンだぜ!」


ツバサはかき氷の山や大きなレモンとイルカの子供がいるプールをだした。


ヒロはハーレムのようなものをだし、アニメのキャラクターみたいな女の子をいっぱいだして、淫らなことばかりしていた。


「良いではないか〜良いではないか〜」


タカヒロはそんなヒロを見てあきれていた。


そんなタカヒロもアニメのようなキャラクターに見惚れていた。


タケシとタカヒロはノイシュヴァンシュタイン城に似ている城、ミニチュアワンダーランドに似ている町をだした。


「ロマンチックじゃん」


「ドイツっぽくて良いね」



 創造とは素晴らしいものである。


創造にはその人の個性や魅力、工夫、考え方、情熱がしっかり表れるからだ。


ワンダーバードはタイガ達をみて、そう感じた。

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