厨二病達のその後
俺達は日本に無事帰ることができていて、今日は委員会のため図書室に集まっている。当然あの二人も。
魔王討伐後、俺たち3人の体はひとりでに輝きだし、気がつけばこの図書室の中にいた。
初めは夢でも見ていたのかと思ったが、3人とも全く同じ出来事出会ったため、もしかしたら、本当に異世界に行っていたのかもしれない。
あれから1ヶ月。ダークファウストこと黒田一、フレイムロードこと炎道翔は、相変わらずというか、寧ろ悪化しているというか…………
「おいコンビニエンサー! 聖水はまだか!」
「ほら、持ってきてやったよ。い・ろ・は・す・をな!」
「僕が頼んでいた禁書目録も持ってきてくれたか?」
「お前のは……本当に何書いてあるかわかんないし …… ったく、ほらよ」
「おい、そんなに雑に扱うな! これは俺の家に代々伝わる禁断の書物だぞ! そんな罰当たりなことしたら、何が起こるか分からないぞ」
「ヘイヘイヘイ」
「おいお前たち、グズグズするな。それよりだ。今日も始めようではないか! 円卓会議を!」
「ハイハイ。始めましょうねぇ〜
「議題はそうだな。もし俺達が異世界に行ったらだ!」
「なるほど、興味深いな」
おいおい、ホント勘弁してくれ。そう思った時だった。
「なぁロード、この図書室」
「ああ、感じる」
ガタッ!! 急いで椅子から立ち上がり、図書室から出ようとする。
「準備はいいかコンビニエンサー!」
「俺の足、引っ張るなよ」
「だからなんでそんなに冷静なんだよお前ら! 嫌、イヤだァァァァーーーーーー〜〜俺は異世界なんか行きたくない!」
図書室は激しい光に包まれている。
そして、光が完全に消失した時、図書室に3人の姿はなかった。
ご愛読ありがとうございました。
厨二病が異世界救うってホント? フラット @akaneko0326
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